外壁塗装では、約10年程でメンテナンスを行う必要があります。
しかし、外壁塗装の費用は安くなく、相場100万円単位と高額になってしまうことから、手持ち資金によっては「外壁塗装が今はできない」と、後回しにされる方もいらっしゃいます。
この記事では、お金がなく外壁塗装の依頼が出来ない、困っている方にとって役立つ対策と、やってはいけない節約法を解説していきます。

はじめに、外壁塗装の相場を確認しよう

一般の戸建は約30〜40坪を平均とし、外壁塗装のみの塗装施工に掛かる費用は約40万〜150万が相場価格になります。
金額に幅があるのは、塗装面積や使用する塗料の他、部分補修などによって様々なケースが考えられるからです。

具体的には、2階建ての戸建てと3階建ての戸建てでも塗装面積は変わりますし、
窓の数や大きさ・シャッターの数・雨樋・付帯部・軒天井・破風などの施工面積は、
戸建てのデザインや形状によって変わるため、費用が変わります。

また、近年塗料メーカーの進展により、様々な性能を持った塗料が多くリリースされているため塗料ごとにも金額が大きく変動することがあります。

そして基本的には、外壁塗装を依頼際は、屋根塗装もセットで対応することが多いため、
どんな業者でも平均相場としては、100万円以上の想定をしておく必要があります。

コスト削減!外壁塗装を依頼するお金がない時にできる5つの対策

外壁塗装をしたいけど、まとまったお金がなくて困っているときでも、最低限の費用で施工が出来るケースが5つほどあります。
お金がないから外壁塗装をしないで放置しておくと、返って劣化が進行し相場以上の補修費用が請求されるケースもあります。
外壁塗装をしなくてはいけない状況になったら、お金が無くても諦めずに、まずは試せる5つの方法を試してみましょう。

火災保険の確認

火災保険は、災害などにより建物や家財が損害を受けたときに、それを補修する為の保険になります。
台風、落雷など自然災害が発生した際に、外壁または屋根が破損した場合には、保険適用されます。
実際に自然災害による損害で保険の対象になるケースは、台風・突風・竜巻・雪災・雹災などになります。
外壁塗装の火災保険が適用される条件はいくつかありますので、ご自身でご加入している保険を見直してみましょう。

 

リフォームローンを組む

リフォームローンを活用する事により、手元にまとまったお金がなくても、外壁塗装を行うことができます。
メリットとしては、月々の支払い金額が決まっているため、支出の管理がしやすいです。
デメリットとしては、リフォームローンには金利がかかるため、一括で費用を支払う場合よりも支払い総額が高くなります。
しかしながら、市区町村によっては、通常よりも安い金利でローンを提供している市区町村もありますので、検討してみてはいかがでしょうか?

 

外壁塗装の補助金や助成金を活用する

補助金や助成金を申請するという方法があります。
自治体によって、リフォーム向けの補助金や助成金を用意しているところも多く、外壁塗装に利用できる場合があります。

各自治体のホームぺージもしくは窓口、外壁塗装業者に直接問い合わせてみましょう。

 

 

相見積もりを行い、安く依頼できる事業者を探す

一社のみに見積を依頼した場合、価格が高いのか安いのか分からないと思います。
複数業者から見積をとり、費用相場を把握できます。
一番安いところを選ぶというわけではありませんが、価格、サービス、また業者との相性で信頼でき納得した上で決めましょう。

 

近隣の方と同時に依頼をし、値引きの交渉をする

近隣の方と同時に依頼することで、塗料や道具の移動といった経費が削減でき、業者側も施工効率が上がるため、個別に依頼するよりも費用を削減することができます。

安くても失敗したくない!外壁塗装でNGな費用削減項目とは?

外壁塗装で費用を抑えたい場合に、やってはいけないNGな削減方法があります。
極力お金をかけずに対応したいお気持ちはあると思いますが、
品質がしっかり保たれない塗装をしてしまうと、劣化が早く結局数年に何度も補修依頼をしなくてはいけなくなり、ランニングコストがかかってしまう場合が高確率です。
具体的な内容をご紹介いたします。

劣化を見つけてもお金がないことを理由に施工を先延ばしにすること

外壁塗装は、汚れた壁を綺麗にし美観を取り戻すだけの目的で行うものではなく、
戸建ての耐久性を守るためのメンテナンス工事が一番の目的とも言えます。

実際に外壁塗装の施工項目の中には、ひび割れ・コーキング・錆止め・チョーキングなどの劣化箇所の補修項目がたくさんあります。

お金がないことを理由に外壁塗装を先延ばしにすると、これら劣化の進行をより早めることとなり、結果劣化箇所の拡大でより高額な施工費用が請求されます。

また、金銭面だけではなく劣化箇所の放置は、カビの繁殖からアレルギーなどの健康被害を招く恐れや、白アリが戸建ての内部に侵入し家の土台を食い荒らす家そのものの耐久性低下などのご家族の安全面も危険にさらしてしまう事へと繋がる可能性があります。

 

安い材料を使う事

安価な材料は、耐久性が低く劣化を早めてしまう可能性があります。

様々な種類の塗料がありますが、アクリル塗料はマンションなどの塗装面積が多い建物に使用されることがほとんどのため、一般住宅で使用されることは基本ありません。
塗料の種類によって、価格・耐用年数が変わり使用用途が決められ、安い塗料が良いわけではありません。

代表的な外壁塗料の種類を6つと、それぞれの耐用年数と施工価格の違いが下記になります。

 

種類 耐用年数 施工価格(1㎡当たり)
アクリル塗料 約6~8年程度 約1,200~1,800円
ウレタン塗料 約5~8年程度 約1,200~1,500円
シリコン塗料 約1  0~12年程度 約1,800~2,500円
フッ素塗料 約15~20年 約2,600~3,500円
無機塗料 約20~25年 約3,500~5,500円
クリア塗料 約8~10年程度 約2,000~2,600円

メンテナンス頻度を減らすために高い塗料を選定するのも良いですが、一番は将来のことを考え、ベストな塗料を選定することが重要です。

 

 

人件費を抑えている業者

安価な業者を選ぶことで、施工の質が低下し、塗膜の厚みが不足するなどの問題が生じます。また、職人の技術力や経験値が低い場合も危険です。
どんなに適切な塗料を選定しても職人が不適切な施工をすると、耐用年数が発揮されなくなり、せっかく高い費用を払って外壁塗装をしても意味がありませんので注意しましょう。

 

自分で外壁塗装に挑戦する

費用を抑える為に、DIYでご自身で塗られる方もいますが、専門知識の不足、技術不足、足場の架設がない為とても危険になります。

 

総体的に外壁のメンテナンスにお金をかけないために出来る事前対策

多額なメンテナンス費用を欠けない為にも、日頃の対策が肝心です。
ここからは、事前に対策できる方法をご紹介致します。

定期的に外壁の洗浄し汚れが溜まらないようにする

定期的な外壁洗浄は、外壁の劣化を防ぐためにも非常に重要です。
外壁には、雨風で運ばれた汚れ、車の排気ガス、カビ、コケが付着して時間が経つと劣化が進んでしまいます。

 

定期的に外壁のメンテナンスを行い、早期に修繕を心がける

定期的な外壁のメンテナンスや早期の修繕は、外壁の劣化を遅らせ寿命を延ばすためにも非常に重要になります。
外壁は、常に日光や雨風の自然要因による劣化や建物の経年劣化によるひび割れや剥がれなどの問題が生じます。
放置してしまうと、劣化が進行してしまい、修復が難しくなる場合もあります。

もしくは、修復費用が高額になってしまう可能性があります。
外壁の状況を定期的に点検し、ひび割れや剥がれ、カビやコケなどの異常があれば、塗装業者に相談し、早めに対処するといいでしょう。
また、塗装に剥がれがみられないか定期的にチェックすることが重要です。

 

遮熱塗料・ラジカル塗料など性能の高い塗料をを塗布する

遮熱塗料や、ラジカル塗料などの性能の高い塗料を使用することで劣化を遅らせる事ができます。

遮熱塗料の効果は、太陽の紫外線を反射し、建物内部の温度上昇をおさえる効果があります。
これにより、冷暖房のエネルギー削減ができ省エネ対策が期待できます。
また、外壁に対する紫外線や雨風の影響を受けにくいため、外壁の劣化を遅らせる事ができます。

ラジカル塗料の場合、高触媒といった物質を含んでおり、太陽光や照明光により発生する微弱な光エネルギーを利用して、有害物質を分解する効果があります。
塗膜の耐久性が非常に強く、汚れが付きにくいのが特徴です。

 

外壁塗装業者選びのポイント!失敗しないために知っておきたい4つのチェック項目

外壁塗装業者を選ぶ際には、以下の4つの項目を抑えておくことが重要です。

施工実績や口コミを確認する

過去の施工実績や、お客様からの口コミ評価を確認することで、業者の信頼性や技術力を把握する事ができます。
インターネット上でホームページを確認してみることや、知人やご近所さんからの意見もとても信憑性があり重要になります。

 

詳細な見積を作成しているか

見積書を正確に作成している業者かも重要です。見積書を確認するポイントとしては、根拠のある見積なのかチェックしましょう。

  • 使用する塗料の「塗料名」「メーカー名」が記載されている
  • 「塗装面積が㎡単位」「使用する塗料の缶数」記載されている
  • 「塗料代(材料費)」「工事代(施工費)」が記載されている

 

施工内容や材料の確認

業者が使用する塗料や材料の品質について、ご自身の要望に合ったものを選んでくれているか、また、施工内容や工期、保証内容が充実しているか確認しましょう。
また、それらを丁寧にご説明してくれる業者を選びましょう。不明点があった際には、親身に納得がいくまで説明してくれる業者かなどを見極めましょう。

 

保険や資格の確認

塗装業者がしっかりと保険に加入しているか、適切な資格を持っているかどうかも確認しましょう。これらを確認することにより、施工中のトラブルやリスクを回避できるでしょう。

以上、4つのポイントを抑えて、信頼できる外壁塗装業者を選ぶことが重要になります。

 

まとめ

外壁塗装には、まとまったお金が必要となり、諦めた・先延ばしにしている、という方も多いのではないでしょうか?

この記事を読んでいただいて分かった通り、工夫次第で工事費用の負担を軽くできる可能性もあるのです。

しかし、間違った節約方法を行わないようくれぐれも注意しましょう。
できるだけ安く塗装ができる方法
・火災保険の確認
・リフォームローンを組む
・外壁塗装の補助金や助成金を活用する
・相見積もりを行い、安く依頼できる事業者を探す
・近隣の方と同時に依頼をし、値引きの交渉をする

以上のことが利用できるか検討しましょう。

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