外壁塗装では各メーカーの乾燥時間が決まっております。
早く施工を完了させるたい、などの要望をお持ちのお客様もいらっしゃいますが、
この乾燥時間を適切に守らないと仕上がりに大きな影響が出る可能性が大いにあります。

・なぜ、乾燥時間を設けなくてはいけないのか?
・乾燥時間を設けないとどういう悪影響が発生するのか?

について解説いたします。

 

外壁塗装の乾燥時間で仕上がりや耐久性に影響が出る

塗料を乾燥には様々な意味が含まれますが、最大の目的は『下塗り・中塗り・上塗り』塗装の役割・特徴を最大限発揮させるためです。

簡単にまとめると下記役割を果たすために、塗装は3回塗る必要があります。
下塗りは、建物と塗料とを密着させ
中塗りは、上塗り塗装のムラを無くすため
上塗りは、雨や紫外線などから外壁本体を守る

 

そして、その役割を最大限発揮させるために乾燥時間を設け、各3回塗装の密着度・ムラの無さを整える必要があります。

塗料メーカーによって乾燥時間が変わる

主に使われている塗料

      日本ペイント パーフェクトトップ
            工程         乾燥時間
モルタル

コンクリート

  下塗り:1回

  上塗り:2回

   4時間以上

   3時間以上

窯業系

サイディングボード

ALCパネル

  下塗り:1回 

  上塗り:2回

   3時間以上

   3時間以上

高意匠

サイディングボード

  下塗り:1回

  上塗り:2回

   4時間以上

   3時間以上

付帯金属

金属パネル\外壁

  下塗り:1回

  上塗り:2回

 4時間以上7日以内

   3時間以上

      関西ペイント ダイナミックTOP,フィーラー
コンクリート

モルタル

イディングボ窯業系サード

ALC

           通常仕様
     工程           乾燥時間
   下塗り

 上塗り1回目・2回目

  8時間以上7日以内

  2時間以上7日以内

        湿潤・高湿度環境仕様
   下塗り

 上塗り1回目・2回目

    16時間以上7日以内

  8時間以上7日以内

 

           菊水 キクスイロイヤルシリコン
モルタル

コンクリート

各種旧塗膜下地

  下塗り:1回

  上塗り:2回

   4時間以上

   3時間以上

窯業系サイディングボード下地   下塗り:1回

  上塗り:2回

   3時間以上

   3時間以上

 

         エスケー化研   プレミアム無機
モルタル

コンクリート

下塗り:1回(薄付け仕上がり)

下塗り:1回(厚付け仕上がり)

   3時間以上

   4時間以上

窯業系サイディング   下塗り:1回    3時間以上
サイディング

(光触某媒コーキング

無機コーキング含む)

  下塗り:1回   6時間以上7日以内
共通   上塗り:2回    2時間以上

塗料、天候、季節によって異なりますが、塗料乾燥時間の平均は温度23℃前後で3時間~6時間程度です。

下塗り・中塗り・上塗りで乾燥時間かわる

下塗りの乾燥時間

外壁塗装の下塗り塗装は、建物と塗料とを密着させる重要な工程です。
下塗り塗料で使用する塗料には、シーラー系、フィーラ系、防水系などさまざまな種類があります。
シーラー系塗料は乾燥時間は2〜3時間くらいです。
フィーラ系塗料は乾燥時間は4〜6時間くらいです。
防水系塗料は約16時間必要となります。
下塗り塗料は使用する塗料によって乾燥時間が異なります。

 

中塗りの乾燥時間

下塗り工程が終わったあと4時間ほど乾燥させたら、

7日以内に次の中塗り塗装をします。

上塗りの乾燥時間

中塗りと上塗りは同じ塗料を使います。
水性塗料と油性塗料を使用します
中塗りと上塗り工程間での乾燥時間は3〜4時間です.油性塗料のほうが早く乾燥します。

1日で下塗り➡中塗り➡上塗りを一気に仕上げることはありません。
下塗り、中塗り、上塗りを1日で仕上げてしまう業者もいるかもしれません。
その時は工程表を見せてもらい、乾燥時間など1日1工程になっているかを確認しましょう。

天候、季節によっても変化する乾燥時間

塗装の乾燥には、気温や天候が大きく左右されます。

雨など天候によって乾燥時間が異なる

基本的に雨の日は塗装工事は行いません。
乾燥中に突然雨が降ってきた場合、塗装が剝がれてしまったり、水滴が混ざりキレイな仕上がりにならない場合があります。
そのため、外壁塗装を行う際は施工時期、時間帯、天候のチェックを事前に確認し、問題がないようにスケジュールを組みます。

季節によって乾燥時間が異なる

塗料は気温23℃を基準に乾燥時間の設定をしています。
気温が低いと乾燥時間も長くなります。

気温5℃以下、湿度85%以上では、原則塗装作業はできません。
ただし、気温が5℃以上で、湿度も85%以下なら、冬や梅雨の季節でも塗装工事は問題ありません。

冬の季節や梅雨の季節は、乾燥時間に時間がかかるので、工期が延長する可能性がありますので、十分な乾燥時間を考慮したスケジュールになっているかご確認ください。

塗料が乾燥するまでに気をつけたい注意点

乾燥時間を守らず進むと様々なトラブルが起きてしまいます。

・ 塗装が剥がれやすくなる

・色のムラがでる

・表面のべたつき

・仕上がりが汚くなる

乾燥がおこなわれていない状態だ塗料を重ねると、剥がれやヨレ、ムラが生じるため外壁の美観が失われてしまいます。
雨の日や湿気の高い梅雨の季節に外壁塗装工事をおこなう場合は、乾燥が不十分になってしまう可能性が高いので注意したいものです。

まとめ

施工業者を選ぶ際、工期や工程を丁寧に説明してくれて、安心して任せられる業者を選びをしましょう。

 

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