台風や地震、突風の強い天候の直後は自分の家の屋根が壊れていないか心配になる方は多くいると思います。

屋根の劣化は、雨による水の浸食で、雨漏りが発生するだけでなく、付近の金具や屋根材を早く劣化させる可能性が高まるため、想定以上の被害が考えらえます。

 

住宅の安全を守るためには、屋根の点検は定期的に行うことが重要です。

なので今回は、どのような業者にいつ、どの周期で屋根点検を行う必要があるのかを解説いたします。

 

屋根の点検を行うタイミング

「屋根ってどのくらいの周期で定期点検が必要なの?」と思われる方が多いと思います。

屋根は家を守ってくれる大切なもの。しかし、家の中で最も過酷な環境にあります。なので、定期的に点検を行った方がいい項目になりますが、頻度が多ければいいわけでもありません。適切な周期とタイミングについて紹介します。

 

5~7年の周期で点検する

屋根は一番高い位置にあるため普段確認がしにくいです。だからこそ、屋根の不具合に気づくためにも早めの点検が重要であり、その周期は「5年〜7年の間に1度点検」です。

なぜ、5年〜7年が良いのかは、使用している屋根材や塗料、または金具などの経年劣化がどの程度進んでいるかを把握するのに適しているタイミングと言えるからです。

 

塗装後は塗装業者による定期メンテナンスがアフターフォローで存在する

基本的に、塗り替えをした業者にはアフターフォローがついており、
保証がついている業者であれば定期的に無料の点検を行っております。

新築の場合は住宅業者の定期メンテナンスがある

新築の場合は10年程度の耐久性があるといわれています。

そしてこちらもアフターフォローが備わっていることが多く、住宅を建てた業者による無料の定期メンテナンスを行っています。

 

台風や突風、大雪が降った災害後

屋根は普段から雨風や紫外線を受けていますが、台風や突風、大雪等の災害後は特に劣化が進行します。雨漏りが起きたり、屋根が割れる場合や落下の危険性もあります。他にも大雪の場合には、雪の重みで様々な被害や危険性が考えられます。そのため、自然災害後にも点検すると安心です。

内容によっては火災保険の申請ができる場合があるので、災害後不具合があった場合は直ちに業者に相談を行いましょう。

 

自分で屋根に登って点検するのはNG

点検のタイミングを解説してきましたが、「自分で屋根に登って点検していいの?」と気になる方もいらっしゃるかもしれません。

結論、慣れていない状況で屋根の上に登るのは非常に危険です。絶対に登らないようにしましょう。

また、屋根材を踏んで傷めてしまう可能性や細かい初期症状までなかなか気づけません。

大切な屋根の不具合サインをしっかり見つける為にも、専門家に点検してもらう事がベストです。

一般の方でも屋根点検ができる方法

上記で一般の方は屋根に登っての点検はNGと明記しましたが、一般の方でも屋根に登らずに安全な点検方法もございますので、ご紹介したいたします。

・2階の窓から1階の屋根を見る

・ベランダに脚立を立てる※ベランダ内も高さがありますので、安全の為にも2人で行ってください。

・近くの坂道や高台、近所の家から見る

・軒天井に水シミや不具合が無いかを確認する

このように様々な点検方法で無理のない範囲で点検してみてください。

 

業者に依頼しないと点検出来ない項目

ご自身での点検方法をご紹介しましたが、初期症状を見つけるには、きちんとした屋根の点検はプロに依頼しましょう。

屋根点検で一番重要なのは「初期症状」を見つけることです。大きな劣化は見つけた時点で事態は大きいですが、初期症状を点検の際に見つければ、大きな補修工事にならないうちに対処が出来ます。

また、屋根材によってもチェックポイントが異なります。

コロニアル・スレート屋根

スレート屋根はセメントが主成分です。スレート屋根は日本の住宅の7割が使用しています。

点検時に見るべきポイント

・棟板金の浮きや反り、錆の発生具合(釘抜けの確認)

・屋根材の撥水性

・コケや藻の繁殖具合

・屋根材のひび割れ反りや滑落の有無

・鳥類による損害の有無

・雪止めの劣化具合

などです。

普及率は高い屋根材ですが、防水性が低いことから定期的な塗装が必要になります。

 

瓦屋根

瓦屋根は粘土を焼き固めたもの。古くから親しまれています。最近は減ってきていますが、メンテナンスをしていれば、100年近く使えるとても優れた建材です。

点検時に見るべきポイント

・棟瓦の漆喰の剥がれ

・熨斗瓦の番線のゆるみや欠落の有無

・瓦の浮きやズレ

・瓦の割れや欠落

・瓦下の防水シートの破れ

・瓦下の桟木(さんぎ)の腐食具合

・コケや藻の繁殖具合

などです。
セメント瓦・モニエル瓦の場合はこの他にカビやコケが出ていないかもチェックが必要です。

金属屋根

金属屋根の中でも最近はガルバリウム鋼板の人気が高まっています。ガルバリウム鋼板は軽量であり、金属屋根の中では錆びにくいことから、新築時やリフォーム時に選ばれることが増えてきました。

点検時に見るべきポイント

・棟板金の浮きや反り、錆の発生具合(釘抜けの確認)

・屋根材の錆、また錆による穴あきの有無

・釘抜けの有無

・屋根材の反りや滑落の有無

・屋根材の色あせ

・シーリングの劣化状況

アスファルトシングル屋根

アスファルトシングル屋根は、海外で主流の屋根材であり、特に北米でのシェア率が高いものです。

100年前から使用されている屋根材であり、ガラス基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付け、接着してある屋根材です。

特徴としては、他の屋根材と比べて軽量で施工がしやすく、短い期間で工事が完了できる点です。しかし、台風などの災害には耐久性が低く、日本などではあまり使用がされておりません。

点検時に見るべきポイント

・コケや藻の繁殖具合

・表面の石粒の剥落具合

・石粒による雨樋のつまり

・屋根材の反りや滑落

・釘抜けの有無

 

共通して確認しておくべき項目

屋根点検時には、どの屋根でも共通して点検するべきポイントが以下3つあります。

・破風板

・軒天

・雨樋

屋根と同じく普段あまり見えない所のため、不具合がないかしっかりとチェックすると安心です。

屋根だけではなく、家の高所点検と思ってチェックしましょう。

 

屋根点検業者の選び方

「屋根点検って実際どこに相談するのがいいの?」と思われている方が多いかと思います。

よく、訪問業者が屋根点検を進めて来てお願いしたら怖い目にあった。という話を耳にしますが、残念ながらそういった営業をしてくる場合は悪徳業者である可能性があります。

実例としては、「近くで屋根の工事をしていたらお宅の屋根が劣化しているのが見えたので無料で点検しますよ」と職人を装い勝手に屋根に登り、

お客様が見えていないことをいいことに、屋根を壊し点検修理費用を取るなどがあります。

そのような悪徳業者に引っかかるのを避けるためにも、屋根の状態を正しく判断し、最適な提案をしてくれる業者選びのポイントをこれからご紹介致します。

 

実績のある業者

まずは業者の実績を確認しましょう。確認方法は様々ですが、ホームページを見てどのような会社なのか、掲載されている施工事例やお客様の声をチェックしましょう。また、地元での実績が分かるパンフレットがあればもらいましょう。

さらに、軽補修から大きな工事まで、幅広く対応できる業者だとより安心です。

 

ドローン点検が出来る業者

機材の導入+使いこなすための講習と練習が必要な点検機器です。その為全ての業者が出来るわけではありません。ドローンは、お客様と業者で屋根の状況を確認出来るため、安心です。

 

補修が必要の際、火災保険や助成金を取り扱うことができる業者

これは、台風や大雪等自然災害が原因で破損があった場合ですが、業者の方から火災保険の提案をしてくれるところは安心です。しっかりとした会社でお客様を想っている業者であれば、火災保険や助成金を使ったほうが皆さんにとって良いことだと分かっているからです。

しかし、最初から「火災保険があるからタダで直せます」と断言してくる業者は危険です。

なぜならば、火災保険で下りる金額は加入している保険内容によって変わるため、必ず全額下りるとは限らないのです。

また、火災保険をおろす専門の業者などは成功報酬型で、実際に工事をしない場合でも費用を取られることがあるため、注意が必要です。

 

まとめ

屋根の点検は、「5年~7年の間に1度点検を行う」、「災害後の点検」を心がけましょう。そうする事で、屋根の不具合を早期に発見し、解決する事で、屋根を長持ちさせられます。

また、屋根の点検は屋根の種類によって異なることに注意しましょう。

自主点検の際には、ご自身で屋根に登るのは非常に危険ですので、安全な範囲で行い、より詳しく点検をされたい場合にはプロの業者に必ず依頼しましょう。

そして、業者を選ぶ際には、「実績」「ドローン点検ができる」「火災保険や助成金を取り扱える業者であること」などを確認して依頼しましょう。

共通CTA

外壁・屋根の塗り替えは
ぬりかえ専門館にご相談ください。

見積もり、資料請求・ショールーム予約も承っております。

無料相談する