外壁塗装を依頼すると100%イメージ通りに施工できることは難しく、何かしらのトラブルや予期せぬ落とし穴で「失敗」と思われてしまうことがあります。
本来、お客様と適切にヒアリングし準備ができていれば、品質も美観も近隣様の配慮も納期も問題なく進むことができるのですが、実際の現場ではそう上手くいかず失敗が起きてしまいます。
今回の記事ではよくある失敗例から、なぜ起こるのか?どうすれば未然に防げるのか?を解説いたします。

 

外壁塗装でよくある失敗のパターンとは?

外壁塗装でよくある失敗は、どのような問題が原因となる場合は、大きく分けて2パターンあります。
1つが施工前の打ち合わせ時点でお客様と業者で方向性やイメージの違いがある場合であり、
2つ目が現場で起こる施工のトラブルです。

これらの失敗シチュエーションは、ある程度想定しておくと未然に防げる場合があります。
八王子市で50年間外壁塗装を行ってきたぬりかえ専門館の実績と経験を元に、八王子市のぬりかえ専門館が、外壁塗装の良くある問題例をご紹介し、施工完了時「失敗」とならないための対処方法まで解説いたします。

よくある外壁塗装の失敗例① 仕上がりのイメージと違う

外壁塗装で失敗したと感じる一番の理由は、【色選び】です。「イメージしてた色と違う」と感じられる方は多いようです。
色を選ぶ際には、色見本やカタログを参考にして決められると思いますが確認の際には注意が必要になります。
小さな色見本やカタログで確認したときよりも、実際家全体に塗られると印象が違ってくる可能性があるのです。
また、室内と室外では太陽光や光の当たり方によって色の見え方は変わってくるのです。そして、天候や、電球によっても変わってきます。

室内だけで色の確認をするのではなく、室外でもきちんと色の確認はしましょう。

良くある外壁塗装の失敗例② 汚れが目立つ色を選んでしまった

予想していた以上に、汚れが目立ってしまう色を選んでしまったと感じるのが【イメージと違った】の次に多い理由です。
例えば「白っぽい色」を選んだとします。白い壁は、雨や風、ホコリや車の排気などの環境の影響を受けやすい色です。
汚れが目立ちやすい色があるのを理解した上で慎重に検討しましょう。

良くある外壁塗装の失敗例③ 周りの環境との調和

続いては、街並みとの調和です。
色見本とカタログだけで決めてしまい、完成後に「周りと比べると浮いてしまった」と感じる方も。気にしない方も中にはいらっしゃるかと思われますが、気になる方は事前に周りの環境とのバランス具合も確認しましょう。

良くある外壁塗装の失敗例④ 家のドアや屋根との相性

外壁塗装を検討される際に、壁の色だけを考えてしまう方も多いのではないでしょうか?
実際に塗り直してみると、ドアや屋根との相性が悪かったという失敗もあります。玄関ドアや屋根、窓のサッシ等、全体の相性を考えて色選びをすることが大切です。

外壁塗装で失敗しないために、準備すべきことは?

外壁塗装を行う前には、いくつかの準備が必要です。
しっかりと準備を行うことで、ミスの少ない適切な塗装を行うことができます。
またこれら準備は業者だけが行うことではなく、どのような仕上がりにしたいのか?相談しやすい営業担当者との打ち合わせも含まれます。

具体的にどのような準備が必要なのか?一つ一つ解説していきます。

事前調査でしっかりと確認を行う

まず最初に、事前調査・現地調査を行うことが必須です。外壁や屋根の表面に傷や割れ、変形などがないかを確認し、錆や腐食が発生している場合は、補修が必要になります。

また、塗装する範囲を明確にするために、窓枠や雨樋などの周辺部分も塗装する必要があるかどうかの確認もします。

塗装施工前に必ず高圧洗浄を行う

塗装前には表面の汚れやカビ、コケなどをクリーニングする必要があります。これにより、塗料が密着しやすくなり、仕上がりがよくなります。

塗料の種類によって、塗装の効果や耐久性が異なりますので、専門家の意見を聞くことが大切です。塗装する範囲にある家具や植木などの物品を移動し、塗料が付着するのを防ぐことも重要です。

外壁塗装で失敗しないための塗料の種類と選び方

外壁塗装で失敗しないためには、お客様が考えられているデザインや耐久度と、実際の戸建てがある周辺環境から耐久性をしっかりと保つことができる塗料を選定する必要があります。

具体的には、戸建てがある周辺に大通りが面していて砂や埃など小さな埃で外壁が汚れやすい環境、
もしくは海岸が近く潮風の影響を受けやすい環境、そして日陰になりやすいもしくは日差しの影響を受けやすいなどからカビや色褪せの浸食が早い環境などによって適切な性能を持った塗料を選ぶ必要があります。

また、塗料には主用途なる塗料として

  • アクリル塗料
  • ウレタン塗料
  • フッ素塗料
  • 無機塗料
  • クリア塗料

と、大きく分けて6種類あります。
しっかりとした仕上がりにするためにもそれぞれの塗料の種類と特徴を把握し、塗装業者に相談することがおすすめです。

外壁塗料の選び方とポイント

外壁塗料を選ぶ際は、どの様な性能があり、どのような効果が発揮されるのかを考慮することが大切です。
一つ一つ塗料の性能を把握することは難しいので、基本的には信頼できる塗装業者に相談するようにしましょう。
しかし相談するにあたって、抑えておくべきポイントはいくつかあり、それは目的・デザイン・コストの3つを基準を作ることです。

目的は、「何のために塗装をするのか?」ですが、具体的に、遮熱性を高めたいのか?耐久性を向上させたいのか?意匠性を高めたいのか?などになります。

次にデザインは、せっかく外壁塗装を行うのであれば、新築時の様な美観を取り戻したいとお考えの方は多くいらっしゃると思いますが、
色味や模様の好みはお客様によってさまざまですのえどのようなデザインが良いのかある程度固めておく必要があります。

最後にコスト面で、コストは安くしたいとお考えの方が多いともいますが、「安い塗料=性能が低い」ケースが多いため、ランニングコストで見た際に結局施工回数が増え費用が上がる可能性も高くなります。

具体的にこのメーカーのこのブランドの塗料を使いたい!と一般の方が決めることは難しいですが、上記3つの情報を固めておくだけでも失敗しない理想の外壁塗装へと近づきます。

 

外壁塗装で失敗しないための業者の選び方とポイント

外壁塗装で失敗した。。と後悔しないためには適切な塗料選びとともに、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
以下に、外壁塗装で失敗しないための業者選びのポイントをご紹介します。

塗装業者の選び方とポイント

まずは、信頼性が高い業者を選ぶことが重要です。業者の信頼性は、実績や評判などを確認することで判断できます。過去の施工実績を見たり、口コミや評判を調べたりして、信頼性の高い業者を選びましょう。

次に、業者の技術力や施工方法を確認することが大切です。外壁塗装は、建物の美観や耐久性を左右する重要な作業です。技術力の高い業者が施工することで、美しく耐久性の高い仕上がりが期待できます。施工方法にも注目しましょう。適切な施工方法を行わないと、塗料の効果を十分に発揮できず、施工後の問題が発生する可能性があります。

また、業者の保証制度にも注目しましょう。施工後に問題が発生した場合、保証制度によって修正や補修が受けられることがあります。保証期間や内容、保証適用の条件などを確認し、信頼性の高い保証制度を持つ業者を選びましょう。

その他にも、料金の明確さや説明の丁寧さ、契約内容の確認なども重要なポイントです。業者の対応が良く、安心できると感じた場合には、安易に契約をするのではなく、しっかりと契約内容を確認することも大切です。

外壁塗装の仕上がりを大きく左右する。塗装を失敗しないために施工中に注意すべき点

外壁塗装の仕上がりには、施工中の注意点が大きな影響を与えます。しっかりとした施工によって、美しく耐久性の高い仕上がりを実現することができます。

剥がれた塗料などを除去しする下地処理

サビや剥がれた塗料等をしっかりと除去する下地処理が大切です。この処理が不十分だと、せっかく塗った塗料がすぐに剥がれたり、汚れが目立つ原因になるのです。

方法としては、外壁表面を水洗いし、表面の汚れやほこりを取り除くことが必要です。その後、サビや塗料の剥がれた部分をサンダーなどでしっかりと削り落とします。また、傷やひび割れがある場合は、補修剤で埋めることが必要です。

次に、下地処理剤を塗布します。下地処理剤は、外壁表面を清掃し、下地を素材の状態に戻すためのもので、塗装前に塗ることで、塗料の密着性を高めることができます。下地処理剤は、塗装する素材や塗料の種類によって適したものを選ぶ必要があります。

最後に、下地処理剤が完全に乾燥したら、塗装作業に移ります。

以上のように、下地処理をしっかり行うと外壁塗装の仕上がりを美しく耐久性の高いものにすることができます。

乾燥時間や気温、湿度の管理

外壁塗装を行う際には、乾燥時間や気温、湿度の管理が重要です。塗料が十分に乾燥しないと、塗膜が剥がれたり、汚れが目立ったりする原因となってしまいます。そのため、塗装作業を行う際には、気温や湿度、乾燥時間などをしっかりと管理する必要があります。

まず、塗料の乾燥時間についてです。塗料の乾燥時間は、気温や湿度によって変化します。一般的に、気温が高く湿度が低い場合は、塗料の乾燥時間が短くなります。逆に、気温が低く湿度が高い場合は、乾燥時間が長くなります。乾燥時間を確認し、次の塗装作業を行う前に、十分な時間を置くことが重要です。

また、気温や湿度の管理も重要です。一般的に、塗装作業を行う際には、気温が5度以上、湿度が80%以下であることが望ましいです。特に、湿度が高い場合は、塗料の乾燥が遅れるため、十分な時間を置く必要があります。また、塗料が乾燥しやすい条件を整えるため、作業現場の換気をしっかりと行い、温度や湿度をコントロールすることも大切です。

最後に、塗料の種類によって、乾燥時間や気温、湿度の管理方法が異なります。塗料メーカーの指示に従い、適切な管理方法を守ることが大切です。

施工後に気付いた失敗もアフターケアで解決

外壁塗装の施工が終わった後も、その後のアフターケアが欠かせません。実際に施工後に、失敗や問題が発生することもあるため、適切なアフターケアを行うことで、外壁塗装の寿命を延ばすことができます。

アフターケアには、定期的な点検や修正、清掃、再塗装などが含まれます。例えば、塗装面に傷やヒビが入った場合は、すぐに修正することで、水が侵入してさらなる損傷を防ぐことができます。また、カビやコケが発生した場合は、適切な清掃を行うことで、塗料の劣化を防止することができます。

さらに、塗装面の色あせや汚れが目立ってきた場合は、再度塗装を行うことも検討してみましょう。外壁塗装は、外部の環境や気候の変化に常にさらされるため、その後のメンテナンスが大切です。

アフターケアに関する情報は、外壁塗装業者に問い合わせることで得ることができます。施工前に、アフターケアに関する内容を確認しておくことが、長期間美しい外観を維持するために重要です。

外壁塗装の失敗事例と対処法

外壁塗装には、様々な失敗例があります。その原因を特定して、適切な対処を行う事が大切です。

塗料の耐久年数より早く、塗膜が剥がれる

外壁塗装の塗膜が耐久年数よりも早く剥がれることは、施工不良や下地の劣化などが原因と考えられます。

 

対処方法

下地処理が不十分だった場合には、塗料が密着せずに剥がれてしまうことがあります。また、塗装する前に表面にある汚れや脂などを十分に落とさなかった場合にも、塗料の密着性が悪くなってしまい、塗膜が剥がれることがあります。
また、気温や湿度が施工条件に適していなかった場合にも、塗料の密着性が悪くなることがあります。特に、高温多湿の時期に施工を行うと、塗料が乾燥しきらずに剥がれることがあります。
塗膜が剥がれた場合には、まず原因を特定して、適切な対処法を行うことが大切です。下地処理の不良が原因であれば、再度下地処理を行い、密着性の良い塗料を塗り直すことが必要です。また、塗料の密着性が悪かった場合には、塗料を剥がしてから再度塗り直すことが必要です。

 

塗料の耐久年数より早く、シミやカビの発生

耐久年数より早く、シミやカビが発生することがあります。シミやカビの原因は、外壁に水分が蓄積されることです。水分が蓄積される原因として、雨漏り、結露、湿気、風通しの悪さなどが考えられます。これらが原因で外壁に水分が残り、そこにカビや細菌が繁殖することでシミやカビが発生します。

 

対処方法

シミやカビが発生してしまった場合は、以下のような対処法があります。

洗浄
まずは、シミやカビが発生した箇所を洗浄します。専用の洗浄剤を使うことで、カビや汚れを取り除くことができます。

乾燥
洗浄後は、しっかりと乾燥させることが大切です。水分が残っている状態で塗装を行うと、塗料が劣化する原因となります。

対策の実施
シミやカビの原因となる雨漏りや湿気などの対策を行います。外壁の補修や防水工事などを行い、水分が蓄積されないようにします。また、換気扇などを設置することで風通しを良くすることも有効です。

以上の対処法を行うことで、シミやカビの発生を防ぎ、外壁の美しさを保つことができます。また、塗料の寿命よりも早く劣化が進んでしまう場合は、施工時の下地処理や塗料選びに問題がある可能性があります。

クラックやひび割れが起きてしまう

外壁塗装においてクラックやひび割れが発生する原因は、主に以下の3つが考えられます。

1、下地処理の手抜き

2、外壁材の膨張収縮

3、塗料の適用量不足

下地処理不良によるクラックやひび割れは、塗膜が下地の凹凸に沿っているため、下地が動いた際に塗膜が割れてしまうことが原因です。外壁材の膨張収縮によるクラックやひび割れは、外壁材が日々の気温変化や湿度変化によって膨張縮小するため、それに合わせて塗膜も膨張縮小しなければなりません。しかし、塗膜の伸縮性が不十分であったり、塗料の適用量が不足していたりすると、塗膜が割れてしまうことがあります。

対処方法

クラックやひび割れがある部分を除去し、新たに塗料を塗り直す方法です。補修には専用の補修材を使用し、塗膜と下地をしっかりと固定することが大切です。

・一部塗り替え
クラックやひび割れがある部分のみを塗り替える方法です。外壁全体を塗り替えるよりも費用が抑えられますが、色合いの違いが目立つことがあります。

・全体塗り替え
外壁全体を塗り替える方法です。塗料の適用量を正しく行い、下地処理にも十分に時間をかけることで、再度のクラックやひび割れを防止することができます。

外壁塗装においては、クラックやひび割れの発生を予防することが最も重要です。定期的なメンテナンスや、適切な下地処理、塗料の適用量の確認など、塗装工事後も十分なケアを行うことが大切です。

まとめ

いかがでしたか?

外壁塗装の失敗事例は様々あります。

これから塗り替えるという方は、是非失敗しない為にも上記でご紹介させて頂いたことに充分注意して慎重に検討して頂きたいです。

色選びの際には、好みのイメージを掴み、実際に色見本やカタログを活用し屋外屋内で、色みを確認しましょう。

外壁塗装は、専門家でないと分からない事が沢山あります。
様々な知識を取り入れるのはとても難しいと思われます。
満足いく仕上がりにするためにも、業者選びは慎重に行いましょう。
親身に寄り添い相談しやすいと思える業者、メリットデメリットをしっかり伝えてくれる業者、施工技術がとても重要です。

失敗のない満足のいく外壁塗装にしましょう。

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