外壁塗装工事は何度も経験することではなく、ほとんどの人は、行われる作業内容をよく知らない人も少なくないでしょう。
外壁塗装ペンキや塗料を塗る回数は、下塗り(1回)➡中塗り(1回)➡上塗り(1回)計3回塗りが基本です。
中塗りと上塗りは同じ塗料を使いますが、それぞれ役割は違い、一つ一つの施工には意味があります。
2回塗りだ塗料の耐用年数が短くなり、3度塗りで10年の場合、2度塗りだと5年もみたないかもしれません。
屋根においても同じで、下塗り(1回)➡中塗り(1回)➡上塗り(1回)計3回塗りが基本です。
それぞれの塗り回数にはどのような意味があるのか解説していきます。
目次
正しい塗り回数は?
外壁塗装の塗る回数は
下塗り(1回)➡中塗り(1回)➡上塗り(1回)計3回塗りが基本です。
中塗りと上塗りは同じペンキや塗料をつかいます。
どの塗装業者も今では3回塗りを基本としています。
近年、ペンキ・塗料も進化により、下塗り不要や中塗り不要の製品も登場しています。
下塗り不要の場合
中塗り(1回)➡上塗り(1回)計2回になります。
中塗り不要の場合
下塗り(1回)➡上塗り(1回)計2回になります。
下塗りの役割
1⃣ 外壁材とペンキ・塗料の接着力を高める
上塗り塗料には接着力がほとんどなく、塗ってもすぐに剥がれてしまいます。
そこで重要なのが下塗り塗料です!
外壁と上塗り塗料を密着させる接着剤の役割をします。
2⃣ 発色がきれい
下塗りをしないと、元の外壁の色が透けてムラになって見えてしまうことがあります。
希望の色でキレイに発色させるのも、下塗りの重要な役割です。
ペンキ・塗料の気泡、その他時間が経つと塗りムラが発生し、美観に優れた外壁塗装になりません。
3⃣ ひび割れを補修
下塗りは、直接塗るものなので塗装面の凸凹や小さな穴、小さなひび割れなどを
埋めたキレイに整える役割も持っています。
4⃣ 塗装の機能を向上
下塗り塗料には様々な機能を持っています。
下地表面を固める機能、防カビ、防サビ、太陽熱を効果的に反射する
遮熱機能などです。
下塗り塗料を組み合わせることで、底上げさせることが可能
中塗り・上塗りの役割
中塗りと上塗りは同じ塗料を使用するため、中塗・上塗りではなく上塗り2回と表現することもあります。
中塗り塗装
中塗りは、上塗りを平滑な塗膜を作るための塗料です。
下塗り塗料の色を隠すとともに、下塗り塗料と上塗り塗料の密着性を高める効果があります。
防水機能を長く保持するため、塗膜の厚みをもたせます。
中塗りの段階で、凸凹等のない平らでなめらかな下地をつくっておくことで、上塗りがキレイに塗れてよりキレイな仕上がりになります。
上塗り塗装
そして最後の上塗りは、一番最後に塗装をする工程で一番目に見える塗料になるため、塗りを均一に平滑に美しく仕上げる事が絶対条件です。
これら塗装を適切に繰り返すことで、防汚性・防水性・遮熱性など塗料の性能を耐久年数の間しっかり持続させます。
下塗り➡中塗り➡上塗りの目的とは
・ペンキ・塗料の密着性を高める
・重ねて塗る事で、発色を良くする
・塗膜に適正な厚みを持たせる
・外観の美しさを保つ
手抜き工事を見破るには
ペンキ・塗料の塗装回数で本来発揮するはずの塗料の耐久年数が変わることがあります。
適切な濃度のペンキ塗料を適切な回数塗って貰うために注意すべき内容を抑えておきましょう。
見積りをチェックするする
見積りをチェックすると、【部位】【使用商品・材料】【数量】【施工方法】等が明記されています。
外壁塗装欄に、下塗り塗装、中塗り・上塗り塗料の記載があるかチェックしてください。
ほとんどは中塗り・上塗り塗料は同じ塗料を使用します。
仮に上塗り塗料が記載されていない場合には要注意です。
塗装会社の中には、「一式見積」と呼ばれる大雑把な見積りを提出するところもあります。
例えば、「単位」の部分が「一式」ばかりの見積書です。
内容が不明確な見積書をもとに契約すると、後で「これ見積りに入っていない」「そんな事聞いていない」といったトラブルになることがあるので細かく確認するようにしましょう。
工程表をチェックする
工程表とは、外壁塗装工事のスケジュール表です。
工程表をみれば、何回塗りをするかを確認することができます。塗装工事の工程が不明瞭な場合は要注意!早めに塗装業者に確認してみてください。
報告完了書について
報告完了書とは、施工完了後その証明をするための書類になります。
悪徳業者でなければ基本的にもらえ、「どのようにどこを施工したのか」などが記載されています。
なぜ報告完了書が大切かというと、優良業者の場合
「ペンキ・塗料で使用した缶の使用前の写真」
「全て適切に使用したことを証明する空で潰れた缶の写真」
と、適切に施工したことが分かる内容となっています。
診断・見積依頼をする際に報告完了書はあるか?
内容はどのようなものになっているか?事前に聞いておくのも手抜き工事を未然に防ぐ手法になります。
まとめ
見積り時、複数の外壁塗装業者から見積りを取ってください。
相見積もり業者を比較する事ができ、手抜き工事を防ぎやすくなります。
低価格で見積りをだして、手抜き工事や追加費用を請求するケースもあります。
何よりもお家の状態をしっかり調査し、塗装をしてくれる業者さんにお願いしましょう。