突然我が家で起こった雨漏り!誰もが「すぐに止めなきゃ!」と行動されるでしょう。
実際に筆者の私も経験があり、突然の出来事に焦る気持ちと、壁や床の損傷、もしまた大雨が降った際に外出中だったらどうしよう、と不安に思い悩んでおりました。
雨漏りが発生してから業者に依頼する場合、依頼してすぐに対応できるという事は、なかなかありません。
その為、1〜2週間は放置という事になってしまうのです。
そこで今回は、急な雨漏りが起きたときの対応方法と、応急処置について皆さんに解説していきます。
是非、ここで皆さんができる範囲の応急処置の知識を身に着け、いざという時に備えておきましょう。
目次
天井からの雨漏りの対応方法・応急処置
天井からの突然の雨漏り。雨が降っている中、屋根の状況を見るのは大変危険です。
まずはすぐできる対応方法と応急処置方法を解説します。
バケツなどを使用し、雨漏り箇所以外の被害を最小限にする
漏れている箇所の下にバケツやタライなどを置き、漏れた水を受け止めます。また、雨が降り止むまで天井から漏れる箇所をタオルや布などで覆い、水の拡散を防ぎます。
雨漏りが広範囲の場合
天井からの雨漏りが広範囲に及んでいる場合は、以下のような対処法を考慮することが重要です。
- 周囲の家具や物を移動させ、雨水の被害を最小限に抑えます。
- 雨漏りが広範囲に及んでいる場合は、タオルや布で吸水し、バケツやタライで水を受け止めます。
- 雨漏りの原因が屋根や外壁からではなく、配管から漏れている場合は、配管の修理や交換を検討します。
- 天井が重くなって落下する危険性がある場合は、安全な場所に移動し、専門業者に依頼して対処します。
- 天井が崩壊するおそれがある場合は、早急に専門業者に連絡し、適切な対処法を行うようにします。
注意:広範囲の雨漏りは、建物の構造に重大な損害を与える可能性があるため、早急に対処することが重要です。専門業者に依頼して適切な修理を行い、再発防止策を講じることをお勧めします。
防水性のあるブルーシートなど覆い二次災害を防ぐ
天井からの雨漏りが広範囲にわたる場合、建物内部に大量の水が浸入し、二次災害が発生する可能性があります。そのため、できるだけ早急に雨漏り修理工事を行う必要があります。修理工事が行われる前に、防水性のあるブルーシートなどで建物内部を覆うことで、二次災害を防ぐことができます。ただし、ブルーシートなどは一時しのぎの処置であり、早急に修理工事を行うことが重要です。
防水テープで補修する
防水テープは、天井からの雨漏りを一時的に止めることができますが、
防水テープを使用する場合には、以下の手順に従って作業を行ってください。
- 雨漏りが発生している箇所を探し、十分に乾燥させます。
- 防水テープをカットし、必要に応じて長さを調整します。
- 防水テープを天井に貼り付けます。注意点として、テープをきれいに貼り付け、隙間を埋めることが大切です。
- テープがしっかり貼り付いていることを確認し、その後、塗装や内装の修理を行います。
以上の手順で、一時的な応急処置として防水テープを使用することができます。しかし、本格的な修理や防止策を講じない限り、再度同じ場所から雨漏りが発生する可能性があります。
窓枠、サッシからの雨漏りの対応方法・応急処置
窓枠やサッシからの雨漏りに対して行える応急処置としては以下の方法があります。
- タオルや雑巾を使用して、雨漏り箇所周辺を拭き取ります。水がたまっている箇所を取り除くことで、被害を拡大させないようにすることができます。
- ビニールシートやプラスチックシートなどで雨漏り箇所を覆い、雨水の侵入を防止します。
- 雨漏り箇所周辺にシーリングテープや防水テープを貼り付け、隙間を埋めます。
- 雨漏り箇所周辺にバケツや容器を置き、雨水を溜めます。容器が満杯になったら、水を捨てることで被害を拡大させないようにすることができます。
屋根の破損による雨漏りの対応方法・応急処置
- 雨漏り箇所を確認します。屋根の上に上がらず、建物の内部から確認しましょう。天井や壁の色が変わっている場所や、水滴が落ちている場所が雨漏り箇所の可能性があります。
- 雨漏り箇所周辺にバケツやタライなどの容器を置き、雨水を溜めます。容器が満杯になったら、水を捨てます。
- 雨漏り箇所周辺にタオルや雑巾を置き、水を吸い取ります。水たまりを取り除くことで、被害を拡大させないようにします。
- 雨漏り箇所周辺にビニールシートやプラスチックシートを貼り付け、隙間を塞ぎます。
注意:屋根に上る際は、高所作業になるため危険です。ご自身で屋根の上に上がらず、専門業者に依頼しましょう。
ブルーシートをかぶせて、飛ばないように重りで固定する
ルーシートをかぶせ、重りで固定する方法は一時的な応急処置として有効ですが、注意点がいくつかあります。
- ブルーシートをかぶせる前に、雨漏り箇所の周りをしっかりと掃除し、汚れや水滴を取り除くことが重要です。また、ブルーシートをかぶせる前に、建物の内部から雨漏り箇所を確認し、正確な場所を特定してください。
- ブルーシートは強風で飛んでしまうことがあるため、しっかりと重りで固定する必要があります。重りは、煉瓦、コンクリートブロック、木材などが使えます。ただし、重りを置く場所や方法によっては、建物に損害を与えることがあるため、十分に注意してください。
- ブルーシートが風で破れたり、重りが落ちたりすると、建物や周囲の人々に危険が及ぶ可能性があるため、早急に専門家に修理を依頼してください。
雨漏り発生後のNGな対応方法
ここまでは、雨漏り発生後の対応方法や応急処置方法を解説してきましたが、ここからは、やってはいけないNGな対応方法を解説していきます。
危険を伴う行動は避けて頂きたいのと、被害を拡大させないためにもとても重要なのでお伝えします。
直接屋根に登り雨漏り状況を確認しに行く
一般人が直接屋根に登って雨漏りの状況を確認しにいくことは、危険な行為となります。屋根は高所で、転落や滑落による事故の危険性があります。また、屋根に上がった際に、屋根材を破損させたり、防水層を傷つけたりすることで、雨漏りの原因を増やす可能性があるため、専門家以外は屋根に上がらない方が安全です。応急処置できる範囲を超える場合は、早急に専門家に依頼することをおすすめします。
雨漏りの応急処置後、業者に点検依頼しない
応急処置は一時的なものであり、長期的な解決策ではありません。雨漏りの原因を解決しない限り、再発の可能性があります。応急処置後は、早急に業者に点検を依頼することをおすすめします。専門家による点検を行い、適切な修理や改修を行うことで、再発を防止することができます。また、点検を怠ることで、雨漏りが放置されるという事になります。その結果、建物の損傷が進行したり、周囲の環境に影響を与える可能性があります。早めの点検と修繕が重要です。
雨漏り発生後は可能な限り早く専門業者に点検&補修の依頼をしましょう
雨漏りが発生した場合は、可能な限り早く専門業者に点検や補修の依頼をすることが重要です。放置すると、建物の損傷が進行したり、周囲の環境に影響を与える可能性があります。また、放置している間に、建物の構造や素材が劣化し、修理費用が高額になる場合があります。早期に専門業者に依頼することで、的確な対応を行うことで、被害を最小限に抑えることができます。
そもそも雨漏りが起こる原因と事前にできる対応
「どうして雨漏りは突然発生してしまうの?」そして「突然起こった時の為に、事前に対応できる方法はないの?」と気になられている方に、雨漏りの原因と事前にできる対応方法を解説していきます。
雨漏りの原因
雨漏りが起こる原因は、様々な要因が考えられますが、一般的には以下のようなものがあります。
- 屋根の破損:屋根の瓦やシートに亀裂が入ったり、風で飛ばされたりした場合には、雨水が屋根に侵入して雨漏りが発生します。
- サッシや窓枠の破損:サッシや窓枠の隙間から雨水が侵入することがあります。特に古い建物の場合、サッシや窓枠が劣化していることが多く、雨漏りの原因になることがあります。
- 外壁の劣化:外壁の劣化により、雨水が侵入して雨漏りが発生することがあります。
- 管や排水溝の詰まり:雨水が正しく排水されずに溜まってしまうと、水圧が高まって管や排水溝から漏水することがあります。
事前にできる対処法
事前にできる対応策は、以下のようなものがあります。
- 定期的な点検:建物の屋根や外壁、窓枠などを定期的に点検し、破損や劣化箇所を早期に発見して修理することが大切です。
- 排水設備の清掃:雨水の流れをスムーズにするため、排水口や排水溝を定期的に清掃し、詰まりを防止することが重要です。
- 施工時の適切な防水処理:新築やリフォームの際には、適切な防水処理を行うことで、雨漏りを未然に防ぐことができます。
これらの対策を行うことで、雨漏りを未然に防ぐことができます。ただし、万が一雨漏りが発生した場合には、早めの対応が重要です。
まとめ
雨漏りが起こる原因は、屋根材の老朽化や劣化、雨樋や排水溝の詰まりや破損、窓枠やサッシの劣化、外壁のひび割れや劣化、工事不良や不適切な施工などが挙げられます。事前にできる対応としては、定期的な点検やメンテナンスを行うこと、外壁や屋根、雨樋の修理や交換を定期的に行うこと、窓枠やサッシのメンテナンスを行うこと、外壁や屋根、窓枠などの劣化が進んでいる場合は早期に修理すること、工事を行う際には信頼できる業者を選ぶことが挙げられます。
雨漏りは、応急処置では修繕する事はできません。
ですが、被害を拡大させない為にも、応急処置はとても重要になってくるのです。
雨漏り応急セットを事前に用意しておくと安心でしょう。
雨漏りのない住まいを取り戻すためには、プロによる補修工事が必須となります。
雨漏りが起こった場合は、応急処置だけで留まらず、安全を確保した上で早急に専門業者に点検・補修を依頼することが重要です。