我が家の雨漏りを発見した際、すぐに修理したくても「修理費用っていくらかかるんだろう」「火災保険が適用されるのか」「どこに依頼すればいいのか」といった不安をお持ちの方が多いのではないでしょうか?

雨漏りはシミができた程度の時に修理を行うと、費用がだいぶセーブできます。しかし、放っておくと柱などにダメージを与えてしまい、修理を行うのに多額の費用がかかってしまいます。

この記事では、雨漏り修理についてわかりやすく解説していきます。

雨漏りの修理費用は、様々な要因によって決まります。以下は、一般的な相場の目安ですが、実際には劣化状況や修理の内容によって変動することがあります

 

雨漏り修理にかかる平均相場

雨漏り修理にかかる平均相場は、軽度の場合で数万円から、大規模な修理や葺き替えが必要な場合は数十万円から数百万円程度が目安とされています。ただし、修理内容や地域によって異なるため、正確な費用は見積もりが必要です。

 

雨漏り修理費用を把握しておくべき理由

雨漏りの修理費用相場を把握しておくことは、以下のような理由から重要です。

  1. 費用の予算立てがしやすくなる:修理費用相場を把握することで、予算の目安を立てることができます。自分が抱えている問題の規模や状況に合わせた費用を想定しておくことで、余分な出費を防ぐことができます。
  2. 不当な見積もりを避けられる:優良業者であれば問題はありませんが、特に雨漏り修理は悪徳業者が多いため、修理業者に見積もりを依頼する際、相場を知っていると、不当な見積もりを避けることができます。見積もりが高すぎたり、修理内容に見合わない費用を請求された場合は、他の業者に見積もりを依頼することで、適正な価格での修理を受けることができます。
  3. 急なトラブルに備えられる:雨漏りは急なトラブルです。対応が遅れると建物の損傷が広がることがあります。修理費用相場を知っていれば、トラブル発生時に素早く対処できるため、建物を守ることができます。

以上のように、雨漏りの修理費用相場を把握しておくことは、予算の立て方や業者選び、急なトラブルに対応するために必要な情報です。

 

雨漏りの種類とそれぞれの費用相場

雨漏りには、様々な種類があります。種類別の費用相場も一緒にご紹介します。

 

屋内の天井に発生した雨漏り

屋内の天井に発生した雨漏りは、以下のような原因が考えられます。

  1. 屋根の劣化や破損による雨漏り:屋根材の老朽化や損傷によって雨水が侵入し、屋内の天井に水漏れが発生することがあります。
  2. 天窓や換気扇からの雨漏り:天窓や換気扇のシーリング材の劣化や破損によって雨水が侵入することがあります。

 

室内天井雨漏りの修理費用相場

室内の天井に発生した雨漏りの費用相場は、以下のようになります。

  1. 天井のクラックからの雨漏り:シーリング材の劣化や天井のクラックによって雨水が侵入する場合があります。費用相場は、シーリング材の交換が1箇所あたり3,000円から5,000円程度、クラックの補修が1mあたり5,000円から10,000円程度です。
  2. 天窓からの雨漏り:天窓の老朽化や破損、シーリング材の劣化によって雨水が侵入する場合があります。費用相場は、天窓の修理や交換が10,000円から50,000円程度、シーリング材の交換が1箇所あたり3,000円から5,000円程度です。

ベランダで発生する雨漏り

ベランダで雨漏りが発生する原因はいくつか考えられますが、以下のようなものが一般的です。

  1. 防水処理不良:ベランダの防水処理が不十分な場合、雨水が床や壁などに浸透して雨漏りを引き起こす可能性があります。防水処理が不十分な場合、雨水が染み込んで建物の内部にダメージを与えることがあります。
  2. ベランダの傾斜不良:ベランダの傾斜が不十分な場合、雨水がたまってしまい、ベランダの壁や柱、床の隅などから雨漏りが発生することがあります。傾斜が正しく設定されていないと、水がたまってしまい、水圧が上がって雨漏りが引き起こされる可能性があります。
  3. 維持管理不良:ベランダの維持管理が十分にされていない場合、コーキング材が劣化してしまい、雨水が染み込んで雨漏りを引き起こすことがあります。また、ベランダの排水溝や雨どいが詰まっている場合、水がたまってしまい、ベランダから雨漏りが発生することがあります。この場合は清掃して様子を見てみるのもいいでしょう。
  4. 外壁の劣化:外壁の塗装やシーリング材が劣化してしまった場合、雨水が壁の隙間から染み込んで雨漏りを引き起こすことがあります。外壁に亀裂が入っていたり、劣化が進んでいる場合は、早急に修理が必要です。

 

ベランダで発生した雨漏りの修理費用相場

ベランダの雨漏りの修理費用は補修内容によって変わってきます。

  1. 防水処理の補修:1平方メートルあたり1,500円〜3,000円程度
  2. コーキングの補修:1メートルあたり1,000円〜2,000円程度
  3. 外壁塗装の補修:1平方メートルあたり5,000円〜10,000円程度
  4. 継ぎ目の補修:1箇所あたり5,000円〜10,000円程度
  5. 隙間の補修:1箇所あたり2,000円〜5,000円程度

 

外壁の劣化から発生した雨漏り

外壁の劣化から発生した雨漏りの原因としては、以下のようなものが考えられます。

  1. 外壁のひび割れ(クラック)や亀裂:外壁にクラックや亀裂が入ると、雨水が壁内部に浸透し、内部の断熱材や木材などにダメージを与えることがあります。このような状態が長期化すると、内部の構造物が腐食してしまい、壁の耐久性が低下して雨漏りが発生する可能性があります。
  2. 外壁の塗装やシーリング材の劣化:外壁に塗装やシーリング材が施されている場合、これらが劣化すると、雨水が壁の隙間から染み込みやすくなります。特に、シーリング材の劣化が進むと、雨水が外壁内部に浸透してしまい、内部の断熱材や木材が腐食してしまうことがあります。
  3. 外壁の材質の問題:外壁の材質によって、雨漏りの発生原因が異なることがあります。例えば、石膏ボードの外壁は水に弱いため、長時間にわたる雨風にさらされると、水が侵入してしまい、雨漏りを引き起こすことがあります。

これらの原因を修理するためには、外壁のひび割れ(クラック)や亀裂を補修し、塗装やシーリング材を再施工することが必要です。また、外壁の材質によっては、材料自体を交換する必要がある場合もあります。

 

外壁の劣化から発生した雨漏りの修理費用相場

外壁の劣化から発生した雨漏りの修理費用は、修理範囲や規模、使用する材料などによって異なりますが、一般的な相場としては以下のようになります。

  1. 外壁のクラックや亀裂の補修:1箇所あたり10,000円〜30,000円程度
  2. 外壁の塗装やシーリング材の再施工:1平方メートルあたり3,000円〜8,000円程度
  3. 外壁材の交換:1平方メートルあたり20,000円〜50,000円程度

 

窓枠・サッシから発生した雨漏り

窓枠やサッシから雨漏りが発生する原因としては、以下のようなものが考えられます。

  1. シーリング材の劣化:窓枠やサッシと壁との隙間にはシーリング材が施されていますが、これが劣化すると隙間から雨水が浸入し、壁内部に浸透して雨漏りが発生することがあります。
  2. ガラスの割れや欠損:窓ガラスに割れや欠損がある場合、雨水が入り込んでしまい、窓枠やサッシ周りに染み込み、雨漏りを引き起こすことがあります。
  3. 窓枠やサッシの劣化:窓枠やサッシの材質によっては、長年にわたって雨風にさらされると劣化してしまい、隙間が生じたり、割れたりしてしまうことがあります。このような状態が続くと、雨水が窓枠やサッシ内部に侵入し、雨漏りを引き起こすことがあります。

天窓の周囲にゴミが溜まっていたり、天窓自体が劣化していたりする可能性もあります。

これらの原因を修理するためには、まずは窓枠やサッシ周りの状態を確認し、問題がある場合には修理する必要があります。シーリング材の再施工や窓ガラスの交換、窓枠やサッシの交換などが必要な場合があります。

 

窓枠・サッシから発生した雨漏りの修理費用相場

窓枠やサッシから雨漏りが発生した場合の修理費用相場は、以下のようになります。

  1. シーリング材の再施工:1本あたり5,000円〜10,000円程度
  2. 窓ガラスの交換:1枚あたり10,000円〜30,000円程度
  3. 窓枠やサッシの修理:1箇所あたり20,000円〜50,000円程度
  4. 窓枠やサッシの交換:1箇所あたり50,000円〜100,000円程度
  5. 天窓の清掃:30,000円~40,000円程度(瓦の撤去・交換も必要の場合は高額)

以上はあくまでも一般的な目安であり、修理範囲や規模、使用する材料によって異なります。

 

雨漏り修理工事の種類とそれぞれの費用相場

雨漏り修理といっても、上記で説明したように雨漏りには様々な種類があり、その原因によって工事内容も変わってくるのです。

そこでここからは、雨漏り修理に必要とされる工事ごとの費用相場をご紹介します。

 

屋根材の補修

屋根材の補修には、以下のような方法があります。

 

瓦の補修:瓦が割れたり欠けたりした場合は、補修用の瓦を用意し、交換することができます。ただし、屋根全体の色やデザインに合わせた瓦を用意する必要があります。

 

金属屋根の補修:金属屋根の場合は、部分的に修理することができます。ねじやシーリング材を交換することで、雨漏りを防ぐことができます。

 

スレート屋根の補修:スレート屋根の場合は、欠けた部分をカットして、新しいスレートをはめ込むことができます。

 

一般的には、瓦の補修で1枚あたり5,000円〜10,000円程度、金属屋根の補修で1箇所あたり20,000円〜50,000円程度、スレート屋根の補修で1枚あたり3,000円〜5,000円程度が相場となっています。ただし、屋根の形状や高さ、アクセスのしやすさによっても異なるため、専門業者に見積もりを依頼することをおすすめします。

 

屋根材補修の相場

一般的には、瓦の補修で1枚あたり5,000円〜10,000円程度

金属屋根の補修で1箇所あたり20,000円〜50,000円程度、スレート屋根の補修で1枚あたり3,000円〜5,000円程度が相場となっています。

 

板金の補修

板金は補強の意味合いをこめて取り付けられていますが、雨水が集中する弱点部のため、板金に不具合が生じ雨漏りが発生してしまうのです。

板金の補修には、以下のような方法があります。

  1. 穴の補修:板金に穴があいてしまった場合は、その部分を切り取り、同じ材料でパッチングすることができます。
  2. 凹みの修正:板金に凹みがある場合は、専用の板金用ハンマーなどを使って凹みを修正することができます。
  3. 塗装:板金に傷や錆がある場合は、その部分を磨いてから塗装することで、見た目をきれいにすることができます。

 

板金補修の相場

板金補修の費用相場は、以下のようになっています。

  1. 穴の補修:1箇所あたり1,000円〜5,000円程度
  2. 凹みの修正:1箇所あたり5,000円〜10,000円程度
  3. 塗装:1平方メートルあたり5,000円〜10,000円程度
  4. 全体の取り換えであれば、30,000円から100,000円程度

 

雨どいの補修

雨樋の補修は、以下のような手順で行われます。

  1. 詰まりの解消:雨樋が詰まっている場合は、専用の道具で詰まりを取り除きます。
  2. 損傷箇所の修理:損傷している箇所がある場合は、それを修理します。部分的な補修で済む場合もあれば、交換が必要な場合もあります。
  3. 交換:場合によっては、雨樋の全体を交換する必要があります。交換する場合は、新しい雨樋を取り付けます。
  4. 塗装:雨樋に塗装を施す場合もあります。塗料には、錆び止めの効果があるものを使用することが多いです。

 

雨樋補修の相場

雨樋の補修費用相場は、修理内容や雨樋の素材、工事業者によって異なりますが、以下は一般的な目安です。

部分的な補修:2万円〜5万円程度

部分的な補修とは、損傷部分のみの修理や、詰まりを取り除く清掃などの場合です。修理箇所や業者によって費用が変わるため、見積もりを取ることをおすすめします。

全体的な補修:10万円〜30万円程度

全体的な補修とは、雨樋を交換する場合や、部分的な修理箇所が多数ある場合です。修理内容や素材によって費用が変わるため、見積もりを取ることをおすすめします。

雨樋の塗装:5万円〜10万円程度

雨樋の塗装は、塗料や塗装業者によって費用が変わります。雨樋の表面を美しく仕上げることができ、錆びを防止する効果もあります。

ただし、上記の相場はあくまでも目安であり、修理内容や素材、工事業者の条件によって変動します。

 

ルーフィングシートの交換

ルーフィングとは、屋根を覆うための素材で、アスファルトやゴムなどの素材に繊維を混ぜ合わせたものです。一般的には、アスファルトルーフィングと呼ばれます。アスファルトルーフィングは、屋根材としてよく使われています。屋根に貼り付ける前に、シングルと呼ばれる長方形の板状にカットされ、複数枚を重ね貼りすることで屋根を覆います。

ルーフィングは、屋根を雨や風から守るための重要な役割を担っています。また、アスファルトルーフィングは比較的低コストで製造できるため、一般住宅から商業施設まで幅広く使われています。

 

ルーフィングシート交換の補修

屋根のルーフィングは、時間が経つにつれて劣化していくため、定期的な点検と修理が必要です。しかし、劣化が進んでいる場合は、ルーフィングの交換が必要になります。

ルーフィングの交換には、専門の業者に依頼することが一般的です。交換の際には、まず古いルーフィングを剥がして、下地を確認し、修復や補強を行います。その後、新しいルーフィングを重ね貼りするか、完全に新しい屋根材に張り替えることができます。

ルーフィングの交換費用は、屋根の面積や形状、使用する材料、工事の手間などによって異なります。一般的には、屋根の面積や形状によって数十万円から数百万円になることが多いです。

 

屋根の葺き替え

屋根の葺き替えは、古くなった屋根材を新しいものに交換する事を示します。屋根は、風雨や紫外線などの外部要因にさらされ、時間が経つにつれて劣化していきます。また、自然災害によっても損傷することがあります。屋根材が劣化や損傷を受けている場合は、葺き替えが必要となります。

屋根の葺き替えには、以下のような手順があります。

  1. 古い屋根材を取り外す。
  2. 下地の状態を確認し、必要に応じて補修する。
  3. 新しい屋根材を葺き始め、徐々に上部に向かって敷き詰める。
  4. 屋根の最上部にあたる部分は、棟板金と呼ばれる金属板で覆い、防水処理を行う。

 

屋根葺き替えの相場

屋根の葺き替えの修理の費用相場は、一般的な瓦屋根の場合、1平米あたり20,000円から30,000円程度が相場とされています。

雨漏り工事の中で最も大掛かりで高額になってきます。

一軒家の場合600,000円から2,000,000円程度が相場の価格になっています。

長年雨漏りを放置しすぎてしまうと、水分により下地の木材は腐ってしまい葺き替えが必要になってしまうのです。高額な修理費用なため、早めに雨漏りの対処を行うことが大切です。

 

相場費用と見積もりの金額が変動するケース

雨漏り修理工事の相場費用は、工事内容や規模、場所、地域などによって異なります。例えば、屋根の雨漏り修理であれば、葺き替える材料や棟板金の交換が必要かどうか、足場の設置費用など、細かい工事内容によって金額が変わってきます。

一般的には、比較的単純な工事であれば10万円前後、複雑な工事であれば数十万円程度かかることがあります。しかし、実際の金額は工事内容や地域によって大きく異なるため、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。

また、見積もりの金額が変動する場合もあります。見積もりを出す業者によって、工事内容の見方や判断が異なることがあるため、同じ工事内容でも見積もりの金額に差が出ることがあります。そのため、複数の業者から見積もりを取ることで、適正な価格を知ることができます。

また、工事の前には必ず現地調査をして、正確な見積もりを出してもらうようにしましょう。現地調査では、工事内容や費用について詳しく説明してもらい、疑問点や不安な点を解消するようにしましょう。

 

雨漏り修理費用を比較する上での注意点

雨漏り修理費用を比較する際には、以下の点に注意することが重要です。

  1. 見積もりの詳細を確認すること:見積もりには、工事内容や使用する材料、工期、工事費などが記載されています。それぞれの項目がどのような内容かを詳しく確認し、比較対象とする見積もりの項目が同じかどうかを確認することが大切です。
  2. 使用する材料の品質を確認すること:使用される材料によって費用が異なるため、同じ工事内容でも使用する材料が異なれば見積もりの金額が変わってきます。材料の品質については、見積もりに記載されているか、もしくは工事業者に直接確認することが必要です。
  3. 工事業者の信頼性を確認すること:雨漏り修理は、施工不良や手抜き工事が原因で再び雨漏りが発生することがあります。そのため、施工実績や評判などを確認し、信頼性の高い業者を選ぶことが重要です。
  4. 隠れた費用がないか確認すること:見積もりには含まれていないが実際に工事をする際に必要な費用が発生する場合があります。たとえば、足場を組む費用や廃材処理費用などが挙げられます。工事業者に、見積もりに含まれていない費用が発生する可能性があるかどうかを確認することが大切です。

以上の点に留意し、複数の工事業者から見積もりを取り、比較検討することで、適正な価格で雨漏り修理工事を依頼することができます。

 

まとめ

いかがでしたか?

窓の周りは10〜20年、可能であれば5〜10年に一度はパッキンの交換やコーキング補修をする事が大切です。

天窓の場合も同じ周期で業者点検してもらい、清掃等のメンテナンスを行っておくと安心です。

雨漏り修理は、家全体を守ることにも直結します。

まだシミが見える程度の雨漏りであれば、費用や日数もわずかで手軽に行えます。

また、自然災害が原因の場合には火災保険が使える可能性もあります。

雨漏りはできるだけ早期に修理しましょう。

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