屋根塗装は、高い場所での施工になるので、「塗料の飛沫」「職人の安全の確保」など、塗装をする前の準備もとても重要になります。
そして実際の工程も複数のステップを踏むためとても多くの工程で成り立っています。
本記事ではそれぞれの項目の詳細について解説していきます。
目次
正しい屋根塗装の順番
屋根塗装の基本工程は、
①近隣挨拶 → ②足場架設 → ③高圧洗浄 → ④釘打・コーキング → ⑤下地補修 → ⑥養生 → ⑦下塗り → ⑧タスペーサー → ⑨中塗り → ⑩上塗り → ⑪確認・手直し → ⑫足場解体・清掃
の12のステップが発生します。
屋根の施工手順を守らないと起こりうるデメリット
施工手順を守ることはとても重要です。
例えば、必要な手順を省く手抜き工事では、耐久性や仕上がりが欠けてしまいます。
そして、準備段階の工程や、施工後の後処理の工程などを無視すると、施工箇所以外に塗料を飛沫させてしまったり、近隣の方にご迷惑をかけてしまう可能性もあります。
塗装を行うにあたって、重要なのは施工の技術力だけではなく、職人や営業マンの気遣い、配慮などです。
屋根塗装工事を行う前に必要な準備
工事完了までの間に外壁から約1mの範囲以内で足場のパイプを組み立てる場合があります。ご自宅の周りに荷物を置かれている場合は工事が始まる前に移動する必要があります。施工前にご相談下さい。
近隣挨拶
丁寧な作業を行う業者は、足場の組み立てや車の出入り等ご近所様にご不便・ご迷惑をお掛けするので、工事が始まる1週間前〜前日までにご挨拶を行います。
その際には工事内容・工事期間も伝えているとより信頼できる業者として認識できるでしょう。
足場架設
屋根に上がるための足場架設を行います。また、周囲に塗料の飛散を防ぐ為、メッシュシートで囲います。
また、プロパンガスを使用のご自宅の方は、着工前に補充をしておきましょう。足場を組み立ててしまうと、プロパンガスの出し入れが出来なくなってしまいます。
高圧洗浄
屋根に付着しているカビやコケ、古い塗膜を洗い流します。
汚れが残っていると、綺麗な新しい塗料の本来の美観が失われるだけでなく、性能や耐久性にも悪影響を与えます。
釘打ち・コーキング処理
多くの屋根には棟板金(むねばんきん)と呼ばれる鉄板の部材が使われています。
この板金を固定している釘が浮いている場合は、塗装前に打ち込み+抜け予防のコーキングを打っておきます。(築7年~10年程で段々と抜けてきます)
雨漏りの原因や板金が飛ばされたりするため、とても大切な工程になります。瓦屋根はビスの場合もあります。釘と同様に浮いている場合は打ち込みしなおします。
下地補修
ひび割れ部分があれば、コーキング剤を注入して補修します。
屋根のひび割れは雨漏りの原因としても高い影響を与えるため、重要な工程の一つです。
養生
屋根塗装はローラーとハケで行います。少なからず周りに塗料が飛び散ります。
アルミサッシ・窓・ベランダ・地面の床等に塗料がつかないようビニールやテープ、布等を覆って保護します。
室外機は通気ができるカバーで養生する事が多いです。工事中はいつも通り使用出来ますのでご安心ください。
屋根修理 塗装の工程
ここからは、屋根塗装の工程を説明します。職人の技術力で耐久性に大きな差が生まれるため、誰が施工するのか?実績はあるのか?を事前にヒアリングしておくことより安心して施工を依頼することができるでしょう。
下塗り
下塗りの役割は、屋根材と上塗り塗料との密着性を高めること・細かなひび割れの補修です。
この工程は品質・仕上がりに関わるとても重要です。
スペーサー(縁切り)
屋根の隙間に塗料が入り込んでしまわない様に隙間を確保します。この工程を省いてしまうと、隙間に塗料が溜まり、塗装後に水が抜ける隙間を無くしてしまいます。雨漏りを防ぐためにも重要な工程になります。
中塗り
中塗りは、いよいよお客様が選ばれた色にしていく工程です。
端やスリットになっている所はハケで塗り、最後に広い面をローラーで仕上げます。上塗りを行う前に、充分な乾燥期間を置く必要があります。時間は塗料によって異なります。
上塗り
中塗りと同じ塗料でもう一度塗ります。こうする事で、塗膜に厚みが出て耐久性も良くなります。
屋根塗装 最後の仕上げ
タッチアップをしていきます。小さな塗り残しがあればハケで塗っていきます。
※タッチタップとは、塗膜に生れた細かな傷などを補修する仕上げ工程にあります。
確認・手直し
最後に塗り残しや塗りムラがないか確認します。また、周りを養生しても塗料の飛び散りが出ている場合もあります。その場合は、シンナーで拭き取り綺麗にします。
足場解体
養生と足場を撤去したら完了です。
清掃・近隣へのご挨拶
足場解体後は、動かしたものを元に戻し、お庭等の掃き掃除を行います。また、開始前と同様にご不便をおかけした近隣の方にご挨拶します。
ここで仕上がりに差が出る!屋根塗装の工程で重要なポイント
屋根塗装は、正しい工程でやって初めて良い品質の工事になります。重要な項目を解説いたします。
屋根塗装の施工が正しく行われているかの確認方法
行われている時の作業と、工程表にズレがないか1日の作業終わり、また作業中でもいいので何の作業をしているか職人さんに聞いてください。工程表は、お客様と塗装業者が取り決めた内容の証明書でもあります。まず、工程表を貰ったうえで作業をしてもらいましょう。
事前調査時にヒアリング
屋根の点検にはドローン調査など安全に行えるものもあります。
モニターで屋根の劣化状況を確認出来る為、お客様と一緒に調査することができます。細部にわたって適切に塗装をするためにも事前調査ではより慎重に点検しましょう。
会社のHPから施工事例などを参考に確認する
ぬりえ専門館で行った施工事例を写真付きでご説明します
施工前
ドローンでみた屋根の様子
※屋根の勾配が大きい場合には、足場を架設する場合があります。
高圧水洗浄
こびりついた藻・コケ・カビを洗い流していきます。高圧洗浄機が使用出来ない場合には手作業で落とします。
高圧水洗浄完了
板金 下地処理(ケレン)
耐久性が大きく影響してくる工程です。
板金 下地処理(ケレン)完了
板金 雪止め 錆止め
雪止め 錆止め完了
ひび割れ
ひび割れ補修
ひび割れ補修完了
下塗り
接着剤の効果を持ち、密着度を高める効果があります。この工程を手抜きすると、塗料が長持ちせず劣化が早くなります。
下塗り 錆止め
下塗り完了
タスペーサー(緑切り)
タスペーサー(緑切り)完了
中塗り
板金中塗り
雪止め中塗り
中塗り完了
上塗り
上塗りをすることにより、艶がでます。
上塗りを終え、細かい塗料の拭き残しや塗り残し、塗りムラの確認作業を行います。
施工完了
before
after
アフターフォローサービス
ぬりかえ専門館では、1年に1回の定期点検を致します。その際には、ドローンを飛ばして屋根の状態を確認致します。その際に剥がれやその他劣化がある場合は確認しお直し致します。
また、施工不良が起きていればやり直し対応致します。
まとめ
屋根はお家を雨風から守る最重要部分です。
ぬりかえ専門館では、お客様の大切なお家で良い塗装工事をするために、正しい工程で工事致します。
アドバイスなど安心できる外壁・屋根塗装をお手伝い出来ればと思います。お気軽にお問合せ下さい。