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外壁塗装に使われる塗料9種類の特徴と価格帯について詳しく解説

外壁塗装に使われる塗料9種類の特徴と価格帯について詳しく解説

外壁塗装に使われる塗料9種類の特徴と価格帯について解説している記事です。外壁の耐用年数は塗料選びに左右されます。塗料は価格だけではなく、その特徴も考慮して選ぶことが重要です。外壁の塗り替えを考えている方が最も気になるのは、塗料の種類やその特徴、そして価格だと思います。塗料が違えば外壁の耐用年数にも影響があるため、塗料は慎重に選ばなければなりません。   本記事では、日本で使われている主な塗料9種類を挙げて、その特徴や価格帯を中心に解説しています。そろそろ外壁のメンテナンス時期が近づいてきたという方は、ぜひ読んでみてください。 塗料で外壁の耐用年数は変わる 塗料にはたくさんの種類があり、その素材や特徴もさまざまです。戸建て住宅の外壁を塗り替える場合、やはり最も気にすべきことは塗料の耐久性でしょう。 塗料は外壁を守る(イコール家を守る)はたらきをしていますから、安い塗料を選べばよいというわけでは決してありません。いくら安くても、塗り替えてから4~5年程度で劣化してしまうのでは、費用対効果も良くありませし危険です。塗装がはがれて外壁材に水分がしみこんでしまうと、外壁にさまざまな不具合を発生させます。構造クラック(ヒビ割れ)や塗装が劣化して粉が吹いたような状態になるチョーキング現象が発生したまま放置すると、外壁の状態はどんどん悪化していきます。ただでさえ毎日のように紫外線や雨にさらされている外壁がこのような状態になってしまうと、私たちは快適な暮らしを送れません。屋内に水分が浸透していくことで雨漏りやシロアリが発生してしまうと、最悪の場合、建て替えなければならないこともあります。それぞれの塗料には、そのはたらきを持続できる耐用年数がありますから、その耐用年数はイコール、外壁を良好な状態に保てる期間です。 外壁塗料の構成要素 外壁塗料にはさまざまなものがあるというお話をしました。しかし、塗料を構成する要素は決まっています。その要素を変えることで、さまざまな性質を持つ塗料が作られているのです。外壁塗料を構成する要素は、大きく「顔料」「添加剤」「合成樹脂」の3つです。 塗料を構成する要素①顔料 顔料は、塗料の色や艶を決める要素です。クリヤー塗料を除くすべての塗料に顔料が使われています。 塗料を構成する要素②添加剤 添加剤は、均等な塗膜を作り、その塗膜に機能を付加する要素です。 塗料を構成する要素③合成樹脂 合成樹脂は塗料の耐久性を決める要素です。「アクリル」や「ウレタン」などがその樹脂であり、塗料を選択する際に最も考えなければならないものでしょう。合成樹脂は水性と油性に分けられ、さらに水性は1液タイプと2液タイプに分けられます。 合成樹脂は水性と油性 水性塗料は、希釈する際に水を使う塗料のことです。一方の油性塗料は、希釈の際にシンナーを用います。 この希釈材の違いで油性のほうが耐用年数が長いといわれてきたのですが、最近は水性塗料の性能が良くなり、両者の耐用年数にそれほど差はありません。ただし、豪雪地域では、油性のほうが適しているといわれています。水性塗料の1液タイプは、極端な話、フタを開いたらすぐに使える塗料です。一方の2液タイプは硬化剤を混ぜないと使えません。塗料としての耐久性は2液タイプのほうが上で、価格も2液タイプのほうがやや高めです。一般的には1液タイプの塗料を使います。2液タイプの塗料は扱いが難しく、業者によっては2液タイプでの施工ができません。ただし、2液タイプの塗料はさまざまな素材への塗装が可能で、クオリティも1液タイプを上回ります。 合成樹脂塗料とハイブリッド塗料 塗料に機能を付加する要素である合成樹脂。塗料を選ぶ際に最も重要だというお話をしました。 合成樹脂塗料には「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」があります。含まれる合成樹脂が異なれば耐久性も異なります。近年、発売される塗料の中には、この合成樹脂塗料には含まれない機能的な塗料があります。「ハイブリッド塗料」と呼ばれる塗料です。ハイブリッド塗料は、その呼び名のとおり、異なる性質を持つ複数の樹脂などを組み合わせて作られた塗料です。 外壁塗料9種類の特徴と価格帯 それでは、ここからは数ある外壁塗料の中から、代表的な塗料を9種類ピックアップして、その特徴や価格帯について解説していきたいと思います。塗り替えの際は、今後、その家に住み続ける年数などの要素もしっかり考え、目的に合った塗料を選ぶことが重要です。一般的な合成樹脂塗料から始めて、ハイブリッド塗料に話を進めていきます。 アクリル塗料 アクリル塗料は、アクリルを主要な樹脂とする合成樹脂塗料です。アクリルの特徴は軽いこと。そのため、塗り重ねても問題が起きません。また、光沢が出しやすいことからアクリル塗料はさまざまな製品の塗装に使用されていて、たとえば、車や家電製品の塗装にもアクリル塗料が使われています。塗料としては非常に安価な部類に入り、耐用年数も3~8年ほどと短いため、現在では外壁塗装にアクリル塗料が使われることはほとんどありません。施工価格は1㎡当たり1,200~1,800円ほどです。アクリル塗料は、頻繁に塗り替えるような場所に使うといいでしょう。 ウレタン塗料 ウレタン塗料は、ウレタンを主要な樹脂とする合成樹脂塗料です。ウレタンを想像していただけるとおわかりいただけるかと思いますが、あの「やわらかさ」がウレタン塗料の大きな特徴です。塗料がやわらかく密着するため、曲面にも塗装できます。塗装する素材もあまり選ばず、コンクリートやモルタルの外壁だけではなく、木にも塗装できます。ウレタン塗料には独特の艶があるため、人により好みが分かれます。耐用年数は5~10年ほどです。施工価格は1㎡当たり1,800~2,500円ほど。比較的リーズナブルなので、この周期で塗り替えてもよいと考えられる人にとっては良い選択肢となる塗料ではないでしょうか? シリコン塗料 シリコン塗料は、シリコンを主要な樹脂とする合成樹脂塗料です。耐水性、耐久性、そして透湿性に富みます。シリコン塗料はそのパフォーマンスと価格のバランスが非常によくとれています。シリコン塗料は現在、外壁塗装に最もよく用いられている塗料であり、塗料選びに迷っているのなら、シリコンを選んでおけば間違いないといわれるほどの塗料です。耐用年数は7~15年ほど。施工価格は1㎡当たり2,500~3,500円ほどです。塗料に安さと耐久性の両方を求めているのであれば、シリコン塗料はベストな選択肢だといえるでしょう。 フッ素塗料 フッ素塗料は、フッ素を主要な樹脂とする合成樹脂塗料です。フッ素塗料の特徴は、耐熱・耐寒性能と耐久性。ただし、とても高価なので、一般の住宅に使用する場合は、屋根の一部分だけに塗られることが多いようです。フッ素塗料は紫外線や酸性雨にも強いため、屋根が汚れにくいという特徴もあります。豪雪地帯では屋根に積もった雪が落ちやすくなるため、よく塗られています。耐用年数は12~20年ほど。施工価格は1㎡当たり3,600~5,000円ほどです。外壁のメンテナンス回数を極力減らしつつ、今後も長く住み続ける場合は、フッ素塗料は最適な選択肢となるでしょう。 ラジカル塗料 ラジカル塗料は、劣化した顔料が粉状になって外壁面に現れるチョーキング現象を防ぐために考え出された、かなり新しいハイブリッド塗料です。アクリルやシリコンなどの合成樹脂とともに、主成分として高耐候酸化チタン、光安定剤が配合されています。耐用年数は8~15年ほど。施工価格は1㎡当たり2,400~4,000円ほどです。フッ素塗料よりも安く、しかも耐久性に富むことから、外壁塗装にもかなり使用されるようになっている注目の塗料です。 セラミック塗料 セラミック塗料は、セラミックのほか、シリコンやフッ素といった合成樹脂がともに配合されるハイブリッド塗料です。セラミック塗料にはいくつかの種類があります。セラミックビーズが配合されたセラミック塗料は、断熱や遮熱といったはたらきを持つ塗料です。汚れに強い親水性を持つセラミック塗料もあります。また、セラミックというと陶磁器を思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、陶磁器の素材を噴射することで特徴的なデザインにできるセラミック塗料もあります。セラミック塗料の主なはたらきである断熱と遮熱。これらは似て非なるものです。 セラミック塗料の断熱と遮熱について 断熱塗料は、太陽熱を取り入れながらも建物の内と外の熱移動を極力抑えるはたらきをします。つまり、断熱塗料は冷暖房効率を上げるはたらきがあるわけです。一方、遮熱塗料は太陽熱をカットするため、夏の室内は涼しくなっていいのですが、冬も室内温度を下げてしまう傾向があります。そのため、セラミック塗料は、その用途をはっきりさせてから選びましょう。製品によって耐用年数にはバラツキがあり、短いもので10年、長いもので20年ほどです。施工価格は1㎡当たり2,500~4,500円ほど。意匠性の高い製品の場合は、さらに高価です。 光触媒塗料 光触媒塗料は、酸化チタンという物質の特性が利用されている塗料です。酸化チタンは白く、紫外線にさらされると化学反応を起こし、汚れを分解してくれます。分解された汚れは、雨が流してくれる…太陽の力を借りて外壁を掃除するというすばらしい塗料ですが、逆に言えば、日が当たらない場所では効果を発揮できません。 光触媒塗料の耐用年数は長く、10~20年程度は効果を発揮してくれます。しかし、値段は非常に高額です。現在、外壁に使われる塗料としては、最も高額なレベルだといえるでしょう。施工価格は1㎡当たり4,400~5,500円ほど。これだけ高価な塗料なので、間違っても日の当たらない場所に塗らないよう、しっかり考えてから塗装する必要があります。また、顔料が白いため、濃い色の外壁にできないことは、光触媒塗料の弱点だといえるでしょう。 無機塗料 無機塗料は、主に鉱物で構成されている塗料です。外壁の劣化症状は、塗装に含まれている有機物が劣化することにより起こります。したがって、構成要素を無機物主体にすれば劣化症状が出にくくなる…このような考え方で生まれたのが無機塗料だというわけです。しかし、無機物だけで塗料を構成することはできません。無機物だけだと、どうしてもひび割れてしまうのです。 そのため、無機塗料にも合成物質が配合されています。無機塗料は、無機物と合成物質のハイブリッド塗料だということです。製品により耐用年数は幅広く、10~25年ほどです。施工価格にも幅があり、1㎡当たり3,500~5,500円ほど。耐用年数を考えると、価格的には適正だといえるのではないでしょうか。 ナノテク塗料 ナノテク塗料は、その名のとおり、ナノテクノロジーから誕生した水性塗料に分類される塗料です。アクリルシリコン樹脂が主な構成要素ですが、極力、その含有量は抑えられており、住む人にやさしい塗料だといえます。一般的な合成樹脂塗料のような石油系の樹脂ではないため二酸化炭素の排出が抑えられる、地球にやさしい塗料でもあるのです。カビや汚れを抑える効果もあり、しかも耐用年数が15年程度と長いナノテク塗料ですが、残念ながら施工できる業者がとても少ないのが現状です。施工価格は1㎡当たり2,500~5,500円ほど。ナノテク塗料は性能的にも環境的にもすばらしい塗料であることは間違いないのですが、業者探しが大変なことが一番のネックです。 外壁塗料は「艶」が選べる 外壁塗料は、色だけではなく艶も選べます。含まれている樹脂の特性により色や艶の選択肢が少なくなることはありますが、通常は、・マット(艶なし)・3分艶・5分艶・7分艶・艶ありという選択肢があります。ただ、実際は「艶あり」を添加剤により艶の度合いを整えてから塗装することが多いようです。こうしたほうが、塗料の耐性を落とさずに塗装できます。逆に言うと、マットには艶を加えられないということです。 まとめ 外壁塗料について、それぞれの特徴や価格について解説してきました。しかし、外壁塗装で最も重要なのは、良い塗装業者を見つけること…これに尽きます。結局、理想的な塗料を選んでも、塗装する人間の技術が悪ければ、塗料が持っている性能を引き出せないのです。外壁塗装は、高圧洗浄や下地処理、ていねいな重ね塗りにより仕上げますが、どの工程が疎かになっても良い仕上がりにはなりません。良い塗装業者であれば、塗料についての知識も豊富なので、もしも塗料選びにお困りなら、業者に実際に問い合わせてみるとよいでしょう。今後の家のあり方、人生などのことも考慮に入れつつ、業者と相談しながら、メンテナンスの計画を立てることが重要です。

2021.12.09 更新

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