外壁塗装で使われる塗料をペンキと想像する人も多いですが、塗料とペンキは細かく言うと成分・役割などは別物です。
しかし実際に成分や役割を理解し、言葉を使い分けている人はいません。
実際に塗装業者の職人のやり取りでもそこまで使い分けている人はいません。
なので、普段の会話で使い分ける必要はありませんが、冒頭で述べた通り、細かく見ると違いがありますので、
今回の記事では外壁塗装塗料とペンキの違いを解説していきます。
外壁の塗料とペンキは厳密には違う
塗料とペンキは成分や役割が違います。
塗料
顔料・樹脂・溶剤などが含まれています。
外観を美しくするだけでなく、対象物の保護や機能を付与する役割を持ちます。
ペンキ
イルペイントや合成樹脂調合ペイントのことです。オイルペイントは昔からのペンキでホームセンターなどで売っている一般的なペンキです。
ペンキは外壁塗装の保護には使えません。
耐候性の違い・乾燥時間の違いもある
耐候性の違い
塗料 | 耐候性に優れていて、劣化しにくい。 シリコン塗料やフッ素塗料など、、グレードの良い塗料は、紫外線や雨水に対抗する耐候性が非常に高い分、耐用年数が長くなっています。 |
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ペンキ | 耐久性が低く色褪せや剥がれが出やすい。 ペンキで外壁を塗り替えると変色や紫外線のダメージを受けやすく、劣化が起こりやすくなります。 |
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乾燥時間の違い
塗料は数時間で乾燥します、ペンキは乾くまでに2日〜3日かかります。
全てのペンキが乾くまで時間がかかる訳ではありません。
オイルペイントと比べて合成樹樹脂調合ペイントの方が短い時間で乾燥します。
乾燥中に雨が降れば、ペンキを塗り直しをしなければいけません。
ペンキを使用しない施工内容もある
家の外壁にはサイディング・モルタルがあります。
サイディング:家または他の建物の壁の外側に取り付けられる保護材です。
モルタル :砂と水とセメントを混ぜて作った外壁材のことです。
モルタル壁はサイディングボード外壁に比べて建物の負荷が外壁材に直接かかりやすいという性質があります。
その為、モルタル壁の塗装では、ひび割れを防ぐ効果を持つ弾性塗料を使用します。
そしてペンキには、弾性がないので、モルタル外壁の塗装にペンキを使用してしまうと衝撃が加わりやすいためひび割れだらけになってしまいます。
まとめ
外壁塗装に使う塗料とペンキは別物です。
ペンキは低価格で施工しやすい点などがメリットですが、ペンキでは、外壁の劣化を防ぐことは出来ません。
外壁塗装には機能面に優れた塗料を使うことをオススメいたします。