外壁塗装は10年に一度と言われていますが、10年に一度とはいえ外壁塗装の工事は高額です。一般的には、100万円が基準となり、屋根塗装も同時に行うとそれ以上の費用が必要となってきます。
そこで多くの人が気になるのが「工事費用の値引き」です。
外壁塗装の値引き交渉は結論、基本的に難しいと言われ、その理由としては、戸建ての安全性をしっかり守るためには専門的な知識と技術と材料をしっかり確保しなくてはいけないからになります。
しかし、業者によっては、ちょっとした工夫で施工の品質はそのままで値引きが可能なケースもあります。
この記事では、値引きが可能となる条件や理由を解説し、実際に活用できる値引き交渉テクニックについて解説していきます。
目次
条件が整えば外壁塗装でも値引き交渉はできる
冒頭でも述べましたが、基本外壁塗装は、「値引き交渉」は難しい場合が多いです。
ただし条件が整えば、値引き交渉をするケースは複数存在します。
いくつかのポイントを押さえて、値引き交渉が可能となる条件をご紹介いたします。
あえて閑散期に申し込む
外壁塗装の需要は、季節や天候によって大きく変わってきます。通常、春や秋は外壁塗装の需要が高くなり、夏は業者が忙しくなるため、値引き交渉に応じない可能性があります。
一方、冬の場合には外壁塗装の需要が減り、値引き交渉に応じやすい傾向があります。
あえて、閑散期に外壁塗装を申し込むことで値引き交渉の成功率が高くなります。
外壁塗装と屋根塗装の施工は期間を分けずに依頼する
外壁塗装と屋根塗装を同時に依頼することにより、作業時間が短縮されるため、値引き交渉に成功する可能性が高くなります。
また、同時に依頼する事により塗料の使用量や足場の設置場所などが共通化できるため、業者側のコスト削減にもつながります。
その為、一括で依頼する事により値引き交渉に応じやすくなることがあります。
期間限定特典などのキャンペーンを実施している業者を探す
期間限定特典等のキャンペーンを行っている業者を探すことで、値引き交渉が成功する可能性があります。一般的に、業者はキャンペーン期間中に多くの顧客を獲得する事が狙いであるため、値引き交渉に応じる可能性が高くなります。そしてそれらキャンペーン情報は、インターネットや新聞広告、折込チラシなどで簡単に見つけることができます。
また、リフォーム業者の一覧サイトや比較サイトを利用する事もおすすめです。しかし、キャンペーン期間中であっても、すでに多くの顧客がいる場合や、予算や施工期間の問題で値引きに応じることができない場合もあります。
注意!期間限定特典も全て鵜吞みにしない
期間限定特典は、リフォームや外壁塗装といった大きな工事をする際に、非常に魅力的な条件を提供する場合があります。例えば、割引キャンペーン、ポイント還元キャンペーン、プレゼントキャンペーン、早期契約キャンペーン、保証期間の延長キャンペーンがあります。しかし、特典に騙されることなく、慎重に判断する必要があります。
特典による削減やコストダウンが行われる場合があり、その結果、品質が低下する事もあります。
また、業者の忙しさによっては施工に時間がかかる場合や、期間限定特典によって、本来必要のない工事を進められる場合があります。
大切なのは、なぜ今割引ができるのか?の背景が明確になっていることです。
理由がなく割引をされている業者は、シンプルに施工の品質が下げられるなどの可能性が高くなるため注意をしましょう。
近隣の方と一緒に塗装を申し込む
近隣の方と一緒に外壁塗装や屋根塗装を申し込むことは、グループ割引と呼ばれる割引制度を受けることができる場合があります。
この近隣の方と一緒に依頼した際に値引き校ができる理由は、業者の現場管理の項目で効率化されるからになります。
よって、管理がしやすくなるため、施工の品質が向上する可能性も考えられます。
また、知り合いと同じ業者に依頼するという安心度も高くなり、業者としても近隣エリアで口コミや評価が高いものを得たいため、より親密に適切な対応をしてくれることも期待できます。
品質も価格も安心も納得いく形で、施工をお願いできる可能性が高いため、
値引き交渉という観点を抜いても近隣の方と一緒に塗装を申し込むのはお勧めです。
外壁塗装業者が値引きを受け入れる場合と受け入れない場合の違い
値引き交渉を受け入れる業者と受け入れない業者の違いとしては、業者側の判断によって異なります。
値引きを受け入れる業者の場合
外壁塗装業者が値引き交渉に応じる場合、以下のような特徴が挙げられます。
まず、顧客満足度を重視していることです。
具体的には、値引きの検討はする代わりに、施工に満足いただけれたら事例集としてアンケートや口コミを活用させてもらうことを条件するなどになります。
この様に口コミを集めたいなどの条件を元に値引き交渉に応じる業者は、良い評価をいただきたいため施工の品質が落ちることは無いため安心できます。
しかし、上記のような理由がなく、成約が欲しいがためだけに値引きを受け入れる業者は、品質や仕上がりに響く不適切な施工を行う悪徳業者のケースが考えられますので注意が必要です。
また、地域密着型の業者も値引き交渉が出来る可能性が高くなります。
地域密着型の業者は、地元のお客様からの信頼や地域貢献を大切にし、営業活動を行っているため、大手塗装業者よりかは交渉がしやすくなります。
値引きを受け入れない業者の場合
外壁塗装業者が値引き交渉に応じない場合、以下のような特徴が挙げられます。
まず、品質にこだわり、安全かつ確実な施工を提供することが最優先となっていることが挙げられます。
値引きに応じることで、必要な材料や人員が不足し、施工品質が低下する可能性があるため、価格以上のものを提供することにこだわる業者は値引き交渉に応じない場合があります。
また、施工力に自信を持っているからこそ、値引き交渉に応じないという傾向もあります。品質にこだわった施工を提供することで、口コミや紹介によって新規顧客を獲得することを重視する業者は、値引き交渉に応じない。と考える業者もあります。
よって、「値引きができる業者・値引きができない業者」どちらが良いのかの回答は難しく、大切なのはその業者がどの様な思いで施工に取り組むのか?
その中にどの様なサービスがあるのか?を判断基準にする必要があります。
外壁塗装の値引き交渉で得するために抑えるべきポイント
値引き交渉で得するためには、抑えるべきポイントがいくつかあります。
これは値引き交渉をするしないにかかわらず、外壁塗装を行う上で知っておいた方がいい情報にもなりますので、現在外壁塗装を検討の方は参考にしてください。
相場を知る
まず、相場を把握する事が大切です。相場より高い見積であれば、その理由を確認する事が大切です。また、相場よりも低い見積であれば、その業者に施工内容や使用する塗料等を確認し、納得がいって判断する事が重要です。
最初から相場よりはるかに高い見積を提示し、大幅に値引きをし相場の見積を再度提示することで、お客様に大幅な割引をしてお得感を出す業者もいるので注意です。
複数業者に見積り依頼を行う
複数の業者に相見積もりを取ることも大切です。複数の業者に見積を取ることで、価格の比較ができ、値引き交渉の材料となるため、業者との交渉に有利になります。
価格のみにこだわらない
値引き交渉で得するためには、価格だけにこだわらず、塗装の品質や塗料のグレードにも注目することが重要です。業者によって売り出したい塗料があり、それが高価な場合もありますが、それが長期的に見てコストパフォーマンスが高い場合もあります。また、業者がモニターとして活用してもらうことによって、値引き交渉が成功することもあります。価格だけにこだわらず、全体的なバランスを見極めることが大切です。
値引き交渉を行う際の注意点
値引き交渉を行う際には、以下の事に注意して行いましょう。
値引きに過剰にこだわると品質に影響が出る場合がある
値引き交渉によって、安く施工してもらえることがとても望ましいと思われます。しかし、あまりにも値引きに過剰にこだわると、品質に影響がでる可能性があります。安価な素材や塗料を使用することにより、施工後にトラブルが生じたり、塗膜の劣化が早まることがあるため、値引きと品質のバランスを見極めることが大切になります。
値引き交渉に時間がかかる場合がある
値引き交渉には、時間がかかる場合があります。特に、複数業者に相見積もりを依頼してから値引きを交渉する場合は、時間に余裕を持ってスケジュールを組むことが必要になってきます。また、相手側が忙しい時期や混雑している時期であると、値引き交渉が難しい事があるため早めに交渉を行う事が望ましいです。
まとめ
いかがでしたか?外壁塗装業者に対して値引き交渉を行う際には、いくつかの注意点とポイントがあります。
値引きに過剰にこだわると、品質に影響が出る場合があるため、値引きだけにこだわるのではなく、塗料や施工方法などの品質面に影響がないように注意しましょう。
また、相場を把握し、複数の業者から相見積もりを取り、価格以外の条件にも目を向けることで、より効果的な値引き交渉ができるでしょう。