目次
高品質な外壁塗装を行う業者と判断できる基準
外壁塗装工事において、【高品質】を生み出す業者の特徴をご紹介していきます。
まず、高品質な外壁塗装を行う業者として、以下の基準があります。
高品質 | 低品質 | |
事前調査 | 点検を60~90分かけて細かな汚れや劣化箇所を特定する | 点検を10~30分程度の時間で大まかな汚れの状況を確認する |
見積り | 劣化状況と予算が細かく記載されいている | 「一式」などの抽象的な言葉が使われている |
塗料選び | 塗料の品質や耐久性、調査とアドバイス、価格とコストパフォーマンスなどを考慮する | 安価な塗料を基盤に、品質や耐久性が欠け、価格を下げる傾向がある。 |
塗装前の準備 | 近隣へのご挨拶・清掃から始まり、高圧洗浄・塗装下地の処理・補修をしっかり行う | 下地処理の作業工程を手抜きする |
仕上がり | ムラや塗り残しがない | ムラや塗り残しがある |
管理力 | 工事のスケジュールの管理を徹底しているため、スムーズに工事が進む。 | スケジュールが甘く、塗装作業が終わっても1ヶ月ほど足場が解体されないケースがある。 |
塗装後のサポート | 工事後も定期的に点検してくれる | 工事が完了するとアフターフォローもなく、業者からは一切連絡をしてこない |
外壁塗装の品質に差が出る具体的なポイント
外壁塗装の品質に差がでるのは、業者側のサービス向上努力と適切な判断ができるお客様の基本理解と知識量の両軸が必要となります。
外壁塗装をされた方の中には「あの塗装業者は良かった」と判断できる経験値がありますが、これから外壁塗装を行う方は、なんとなくこの業者が良さそうという抽象的な認識ではなく
「このサービスとこの対応力が良かった」などの、より具体的で明確な業者の良い部分を理解することが大切です。
ここからは高品質な施工に繋がる優良業者のサービス内容をご紹介します。
高品質な施工を実現する提案力
一般のお客様にも分かりやすく施工方法や手順を綿密な関係値でコミュニケーションを取ってくれると、信頼度も増します。
そして、外壁の劣化状況や、外壁材の種類によって、塗料選び施工方法が変わり、対応方法によって品質に大きな差が生まれます。
経験と実績を元に、お客様の家の状態に合ったものを選ぶ提案力があるというのも高品質な外壁塗装を施工してくれる事に繋がります。
塗料の性能を最大限発揮させるための知識量
塗料には、【グレード】【機能性】【価格】など、様々な種類があります。
お客様の要望と、戸建が建っている場所等を加味し、どの塗料を使用すべきかの知識量が施工後の品質に大きく影響します。
業者によっては、安い塗料で施工費用を少しでも下げ成約の確率を上げるなどの品質が低下するやり方で見積りを出してくる業者もいるため、
基本的な塗料の種類と用途はお客様も理解をしておくことが必要です。
塗料の性能を最大限発揮させる職人の技術力
最後に塗装工事において品質に大きな差が生まれるのは、塗装職人の技術力です。
塗装を体験された事が無い方にとってはイメージしずらいですが、ムラなく均一に塗料を塗ることはとても難しく、ローラーにつける塗料の量・縦に塗るか横に塗るか・外壁材によって塗り方を変えるかなど、品質を保ためには細かな注意が必要です。よって、仕上がりに大きく差が生じます。腕の良い職人とは、塗装職人が有資格者なのかどうかを確認するのがポイントです。
外壁塗装の品質チェックポイント
一般の方でも出来る外壁塗装の品質をチェックするポイントがあります。
仕上がりが汚い・大きなムラがあるなどの圧倒的な手抜き工事は気にしなくても分かりますが、細かな部分に注意をすると品質が本当に高いものだったのか?判断することができます。
ここからは、つい見逃してしまう注意すべき品質のチェックポイントをご紹介します。
塗りムラ
塗りムラがないかの確認を最終チェックで行います。
綺麗に仕上がっているか適切に見分けるには、明るい時間に確認を行うことが重要です。
また、気になる部分があればマスキングテープを貼ったり、写真を撮って記録しましょう。
塗り残し
塗り残しの確認を最終チェックで行います。
契約に含まれている部分の塗り残しがないかを確認を細かく行います。
これは施工前の見積り提出時に「どこの箇所がどの様な塗装を行うのか?」説明を受けておく必要があります。
そして、現地調査の際に取られた写真と比較し、塗り残しが無いかを確認しましょう。
塗料の飛散
塗料の飛散がないかの確認も行いましょう。
塗料は外壁を守るためのものとして特殊な成分で作られているため、簡単に落とすことはできません。
よって塗装してはいけない場所に塗料が飛沫してしまうことは、その業者の養生が不適切であったと判断されてしまいます。
細かな部分にはなりますが、付帯部など外壁ではない部分に外壁で使用した塗料が飛沫していないか?また、戸建てとは関係のない車や自転車や室外機なども確認しましょう。
破損個所の補修強度
最後に、破損個所の確認をします。
剥がれやひび割れ、変色などの問題がある場所を特定します。
下地の状態も検査します。破損箇所の下地が傷んでいないかを確認し、下地に問題がある場合は補修が必要になります。
補修には、適切な補修材を選びます。破損個所に応じた補修材を特定し、塗膜の密着性や耐久性を考慮します。
破損個所の補修を行い、均一な厚みの仕上がりを心がけることにより、美観を保てます。
外壁塗装で品質が低くなるケース
どんなに経験を積んでいる業者でもイレギュラーによって品質が落ちてしまう事はありますが、大体はその後のカバー力で対応することができます。なので、品質が低下するケースとして最も多いのは、業者による手抜き工事です。
ここからは、外壁塗装で仕上がりの品質が落ちてしまうケースをご紹介します。
塗装前に高圧洗浄で外壁の汚れを適切に除去しない
高圧洗浄は、塗装する面に付着した苔や埃、剥がれた塗膜を取り除くためのものです。
汚れが残っているまま塗装してしまうと、仕上がりに大きな影響を与えてしまうのです。
そして、下地となる外壁材の状態が悪いと塗料の密着度が低下するため、本来10年以上の耐久性を持つ性能の塗料でも、数年で塗膜が剥がれてしまう可能性を高めてしまいます。
また、高圧洗浄は行えばいいものではなく、しっかりと乾燥時間を確保することも塗膜の密着度に大きな影響を及ぼします。
高品質な外壁塗装を行うにはまず高圧洗浄を丁寧に時間をかけて行うことが大切です。
下塗り・中塗り・上塗り毎に乾燥時間を守らない
下塗り・中塗り・上塗りの各工程において、乾燥時間を守る事はとても重要なのです。乾燥時間を守る事で、塗膜の品質や耐久性を確保する事ができます。
下塗りは、塗料の密着性を高める役割を果たします。下塗りの乾燥時間は、通常2〜4時間程度ですが、温度や湿度などの環境条件によって異なります。
中塗りは、下地の上に行われ、塗膜の厚みを均一にする役割があります。中塗りの乾燥時間は、下塗りと同様に、2〜4時間程度とされることが一般的です。
上塗りは、外壁の最終的な仕上げを行います。上塗り塗料の乾燥時間は、一般的には下塗りや中塗りよりも長くなります。通常、上塗り塗料の乾燥時間は6〜24時間程度が推奨されます。
しかし、これらは一般的な目安であり、実際の塗料や環境条件によって異なる場合があります。適切な乾燥時間を守る事によって、塗膜の品質を最大限に引き出すことができます。
塗り方を臨機応変に変え、塗装箇所によって塗装方法を使い分ける
塗料を塗る場所によって、塗り方を臨機応変に変えることが重要です。
外壁の平面部分では、塗料を均一に塗り広げることが求められ、ローラーや塗装ブラシを使用して、上から下への垂直な動きで塗料を塗布します。
また、外壁には凹凸や突起部分やローラーでは塗料が入りづらい狭く細い箇所があります。突起部分は細かな作業になるため筆や刷毛を使って丁寧に塗り込みます。
塗り方は、塗る場所や形状、塗料の特性によって異なる場合があります。
品質の高い仕上がりを実現するためには、臨機応変な対応と注意深い作業が必要です。
施工の不具合を見つけた際はアフターフォローサービスで対処する
施工の不具合を見つけた際には、アフターフォローサービスを通じて適切に対応することが重要です。
施工後に不具合が見つかった際には、発生した不具合や、トラブルを施工業者に報告します。
具体的な問題の内容や状況を詳しく伝え、早急に対応を依頼しましょう。
業者との契約の際、アフターフォローサービスについても事前に確認しておくことが重要です。
施工の品質が分かる報告完了書の重要性
報告完了書は、施工作業の結果や品質を明確に記録する証拠となります。施工業者が作成するこの文書には、施工の進捗状況、使用した材料や塗料の種類、塗布面積、塗膜の厚み、施工時の温度や湿度などの環境条件、および施工者の署名などが含まれます。報告完了書を通じて、施工の品質や作業の適切さを明示することができます。
この文書は、品質管理の重要な要素であり、施工者と顧客の間でのコミュニケーションツールとしても機能します。顧客は報告完了書を受け取ることで、実際の施工作業が契約条件や要件に適合しているかを確認することができ、施工者と顧客との間での不明確な点や紛争を未然に防ぐためにも、報告完了書は欠かせない重要な文書と言えます。
さらに、報告完了書は将来のメンテナンスや保証においても役立ちます。施工後の定期的なメンテナンスや、保証期間内の問題対応などで、報告完了書は施工の品質や履行状況を裏付ける重要な証拠となります。万が一のトラブルやクレームの発生時には、報告完了書が事実関係の明確化や解決策の検討に役立ちます。
総じて言えば、報告完了書は施工の品質や適合性を明確に示す重要な文書であり、施工者と顧客の双方にとって信頼性と透明性を確保するために欠かせないものです。
まとめ
高品質な外壁工事をすることにより、大切なお家が長く綺麗に維持ができます。
品質にこだわった業者を選ぶことにより、高品質な工事になるので、業者を選ぶ際には慎重に行いましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。