いざ外壁塗装の工事を行う際、業者や近隣の方と思うようにいかず、トラブルに発展してしまったと言うお話はよくあることです。
今まさに、その状況下におかれている方もいるのではないでしょうか?
この記事では、外壁塗装を行う上で、なるべく避けていきたいトラブルを回避する為にトラブルを未然に防ぐ方法、
万が一トラブルが発生してしまった時の対処法を解説していきます。
外壁塗装のトラブルパターン
では、どんなトラブルが一体起こりやすいのでしょう。施工開始前から施工完了後にかけて事例と対策法をご紹介いたします。
施工開始前に起きやすいトラブル
まずは、施工開始前に起きやすいトラブルをご紹介します。
スムーズに着工できるよう、トラブルを回避しましょう。
また、施工前に悪徳業者だと判断することは施工後完璧な仕上がりにするにおいて、とても重要です。
①見積り&現地調査を依頼した業者が連絡をしてこない
見積り&現地調査を依頼をしてからかかる時間としては、1週間~2週間程度が目安です。
しかし、それ以上の期間、音沙汰もなく待たされると依頼した側も不安になります。
①:連絡の遅い業者の対応方法
連絡がない場合や、対応が遅い場合には、一度こちらから連絡をして遅れている理由を確認しましょう。
また、「すぐに対応します」などと連絡が来つつも、なかなか対応してもらえなかったりした場合には、
その業者にはリフォームを依頼しない方がいいかもしれません。
②契約後、クチコミや評判などが悪いことに気づきいたとき
いざ業者と契約を交わし施工を楽しみにしていた中、依頼した業者の悪い評判を耳にしたら不安になりますよね。
そのまま依頼するのが不安という場合には契約後8日以内であればクーリングオフ制度を利用されるのも良いかと思われます。
一番は、不安なく工事を終わらせることです。そうならない為には、優良業者を選ぶ必要があります。
②:怪しい業者に騙されないための対策
1,即決しないこと
時間をかけて契約をすることを嫌がる場合には、それは怪しい業者の可能性が高いです。
その場の雰囲気に流されて契約するのではなく、ご家族や周囲の人に相談したり、他社にも相談し相見積もりを取るなどして、検討しましょう。
2、担当者の名刺を必ずもらう
名刺を渡してこない業者も中にはいるのです。
名刺がないことでお客様が誰に頼んだのか分からず、施工後の不具合が起きても泣き寝入りせざるを得ないこともあるのです。
3、大幅値引きは怪しい
塗装工事にも適正価格があります。例えば、適正価格が90万円の工事に対して最初に130万円と提示して30万円の値引きをするとどうでしょう。
お客様からすると「30万円も値引きしてもらって安くできた」と感じると思われます。
しかし実際には10万円も高い工事で損をしていたという事になるのです。
費用の内訳は、足場代・塗料代・手間代(作業代)・諸経費に分けることができます。
塗料代は大幅に左右されますが、塗料代以外の内訳はほぼ変わることはありません。
その為、他社と同じグレードの塗料を使って相見積もりを取った際に、圧倒的な金額差が出ることはないのです。
差が出た際には、なぜ金額の差があるのかを確認しましょう。またその際にはサービス内容も比較すると良いでしょう。
4、安く契約したが追加工事が発生した。
最初は安い金額で工事を契約しても最終の金額の差が出ることがあります。
最初の現地調査がしっかりと出来ていれば追加工事は基本的にありません。
③施工直前になっても、業者が契約書や工程表を提示しない
特別な事情がない限り、契約書や工程表の提示が遅くなるなんてことはありせん。
その場合、残念ながら悪徳業者や手抜き業者の可能性が高いです。
③:依頼が決定した業者の対応が悪い際にすべきこと
クーリングオフという制度は、契約を交わしてから8日間なので、契約を交わしていない場合ですと契約を済ませるまではクーリングオフ期間内になります。
でもクーリングオフがききます。まずは消費者センターに問い合わせてください。制度を利用する際は、書面で業者に連絡をします。
塗装施工中に起きるトラブル
塗装施工中に起きるトラブルは一体どのようなことでしょう?
塗装施工中にトラブルが発生すると「しっかりと仕上がるのだろうか」と不安になりますよね。
起こらないようにする為の対策と、もしトラブルが発生してしまった時の対処法をお伝えします。
④天候の崩れで施工の期間が長くなってしまうトラブル
外壁塗装は、天気や天候によっては、塗装が出来ないこともあります。
その為、工事スケジュールはいたしかないこともあります。そうなった時に適切な対応を取れる業者なのかが大事です。
④:施工期間が長引いてしまった際の優良業者の適切な対応
スケジュールの遅れの疑いが出てきた際、現在の状況と遅れの発生理由、さらに工事スケジュールをしっかりと報告してくるのが適切な対応になります。
⑤事前調査後の劣化箇所発見による、費用の追加
このようなケースは、納得できる内容かを判断することがとても大切になってきますが、
事前調査後の追加費用となると業者への不安が大きくなるかと思われるかと思います。
すぐに判断して同意するのではなく、どのような劣化症状が見受けられたのかを写真に撮ってもらい説明を受けたうえで判断しましょう。
⑤:追加費用を取られないようにするための対策
このようなトラブルを防ぐためには、劣化箇所や塗装する部分を明確にした見積を作成してもらった上できちんと目を通すことが重要です。
また、職人さんが塗装しないで良い部分を勝手に塗装して追加費用が請求されるパターンもあります。施工前に塗装する部分としない部分を業者と確認し合っておくと良いでしょう。
予防策
・事前調査の際に、劣化箇所の写真をとってもらう
・塗装する部分を明確にしたいため見積を作成してもらう
・職人さん、担当者、施主が立ち合いのもと、塗装する部分とそうでない部分を明確にする
解決策
・請求に納得出来ないときは、消費者センターに相談する
・弁護士に依頼をする
⑥塗装部分以外に塗料が飛沫してしまうトラブル
業者のミスで、近所の家に塗料が付着してしまうトラブルがあります。
⑥:塗料飛沫のトラブルを未然に防ぐ対策と、トラブル発生後の対応方法
業者がミスをして近所の家に塗料を付着させてしまうことがあります。そうならない為にも事前に予防する事が大切です。
予防策
・業者に日々気を付けるように伝えること
・近所の人にも移動できるものは別の場所に移動してもらえるようお願いすること
もし塗料が飛沫してしまったという場合は、業者に責任を取ってもらいましょう。
業者は、このような時の為に損害保険に入っているので遠慮なく伝えましょう。
解決策
・早い段階でお詫びに出向く
・補償は業者が加入している保険からおこなう
⑦「下塗り・中塗り・上塗り」塗装の手順や乾燥時間が適切に施工されない
この場合、手抜きである可能性が高いです。
一般的には、塗装を乾燥させるには短時間のタイプでも4〜5時間、時間がかかるタイプでは16時間が必要で、
中塗り上塗りのこの2工程が同じ日に終わるケースはほとんどあり得ないのです。
⑦:塗装の手順や乾燥時間を適切に施工してもらうための対策方法
では、どのように予防するのか、施工中もし不安になった際の解決策をお伝えします。
予防策
・中塗りと上塗りとで色を変える
・業者に工程ごと写真を撮って提出してもらう
・工事費が安い業者とは契約しない
解決策
・塗料を検索して乾燥時間を調べておく
・乾燥時間が適切でないときは、現地スタッフでなく契約した業者もしくは営業担当者に確認をする
⑧高圧洗浄時に、室内に水が入ってきてしまった
高圧洗浄を塗装業者に行ってもらった際に、水が家の中に侵入してしまう理由は大きく2つあります。
・窓や鍵を締め忘れていた(家主側のミス)
・外壁の状態や箇所を考えずにすべて同じ水圧で高圧洗浄してしまった(塗装業者側のミス)
⑧:高圧洗浄時で室内に水が浸入した際の対応方法
そうならない為の予防策と、万が一、室内に水が侵入した際の解決策をお伝えします。
予防策
・高圧洗浄の日を予め聞いておき、窓閉めのチェックを行う
・高圧洗浄は、どの方向からやるべきなのか、また下地がどのような状態かを見て圧力を変えることが必要になるため、熟練の職人さんに依頼する
解決策
・室内に水の侵入を見つけたら、とにかくすぐに高圧洗浄を行った職人さんに水が浸入している旨を伝え、雑巾にて拭くなどの対応をしてもらうように依頼する
・高圧洗浄の圧力が強すぎてひび割れや目地部から水が浸入している可能性もあるため、その箇所から水が侵入した形跡はないかチェックしてもらう
⑨使用した塗料の臭いによるトラブル
外壁塗装期間中は塗料の匂いが発生する為、使用する塗料によっては臭いによるストレスを感じる方もいらっしゃると思います。
臭いは近隣にも迷惑をかけることにもなります。
⑨:塗料の臭い対策で出来ること
水性塗料や臭いがマイルドな塗料などを使うと、ストレスが軽減できます。
施工完了後の仕上がりに関する外壁塗装のトラブル
楽しみにしていた仕上がり!それなのに、「色見本で確認した色となんだか違う」といった仕上がりに全然満足がいかない結果はとても残念です。
また、せっかく綺麗に仕上がっていたかと思いきや、すぐに塗料が剥がれてきたといった不具合や、
施工直後に自然災害などの外的要因によって最悪の事態も起こりうるのです。
⑩イメージしていた美観・色味ではない
一番楽しみにしていた仕上がり。見本でよく確認していたのに、仕上がりが想像とは違う色になったと残念な結果になることも。
しかし、無料でもう一度塗装をしてもらう事は困難です。
⑩:色のトラブルが起きる前にできる事前準備
・実物の素材サンプルを活用する
・色見本帳はなるべく大きいサイズで確認。
・太陽光の下で晴れた日や、朝、昼、晩と屋外でサンプルを確認する
・色見自体だけでなく、全体の配色イメージを見るのに、カラーシミュレーションを利用する
⑪施工後すぐに「塗料の剥がれ・錆の発生」などの低品質による不具合
通常の耐用年数よりも明らかに早く塗料の剥がれや錆が出てしまったという不具合が発生した場合には、
手抜き工事が原因とされます。業者の落ち度による不備であれば、間違いなく補修してくれるはずです。
⑪:品質を高い塗装を施工してもらうためにできる対策方法
・塗装の工程や塗料の関数や何度塗りするかなどを、詳細に報告してもらう
・文章だけでなく、時系列で写真を並べ、報告書を作成してもらい提出してもらう
解決策
・剥がれや色あせといったトラブルは、施工店のミスによる不具合の可能性が高い為、ぬりなおしを依頼する
・錆の症状が現れた際には、施工店のミスによる不具合の可能性が高い為、塗り直しを依頼する
⑫品質は保たれていたが、自然災害などの外的要因で起きるトラブル
自然災害によって剥がれた可能性もあるため、そういったケースであれば火災保険が活用できる可能性があります。
施工店へ相談してみましょう。
⑫:施工後のアフターフォローで安心を継続しトラブルを回避
業者選定の際に、金額の他にも重要なのが、しっかりとした保証(工事保証)があるのか、
長期間のアフターフォロー(点検制度)があるところなのかを確認し、施工後もトラブルが起きた場合でもしっかりと対処してもらえるところを選びましょう。
施工時に近隣に迷惑がかかってしまうトラブル
外壁塗装は、建物の外で行う事が中心になる工事です。
そのため、近隣から以下のようなクレームが入りやすいです
・足場を組む際の音
・高圧洗浄による水しぶき
・塗料の臭い
・業者の車が建物の周囲に駐車している為、迷惑
・工事の音がうるさい
このようなことで近所からクレームが入りトラブルへと発展します。
施主は、施工後も顔を合わせるご近所さんになるので、かなりストレスのかかることになります。
こうならない為にも、このような事態を回避する事が大切です。
近隣とトラブルになりずらい!優良業者が行う対応
クレームを引き起こさない場合にも、業者による工事前の挨拶周りがとても重要になります。
その際には、外壁塗装工事をする旨と工事のスケジュールを伝え、工事中にご迷惑をおかけすることについて伝えてくださる業者はとても対応がいいです。
また、自身もいっしょにまわると、より誠意が伝わり、今後のトラブル回避にもなるでしょう。
近隣とのトラブルが発生してしまった際の対応方法
どんなに前置きがうまく出来たとしても、近隣トラブルが発生してしまう事もあります。
その際には、とにかく謝罪が最優先。その後クレームの内容を明らかにして解決の道を探ります。その内容に応じて業者と対応策を探りましょう。
まとめ
いかがでしたか?
せっかくの外壁塗装。なるべくトラブルは避けて、納得のいく仕上がりで気持ちよく工事を終わらせたいですよね。
現状で、トラブルに陥っている方は是非この記事を参考にして解決できればと思います。
また、これから外壁塗装を考えている方は、この記事を参考にトラブルを未然に防いでいきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。