外壁塗装の工事の前に、高圧洗浄という工程があります。しかし、「外壁塗装に高圧洗浄は必要?」と思われる方が多いかと思います。この記事では、高圧洗浄がなぜ必須なのか解説していきます。
目次
外壁塗装前に行う高圧洗浄とは?
外壁工事では、塗装前に高圧洗浄機を使用して外壁に付着した汚れや痛んだ塗膜等を洗い流します。
洗剤を使用したバイオ洗浄
「バイオ洗浄ってなに?」これは、高圧洗浄の一種で、水だけでは落ちない汚れ、コケやカビ、藻等がある場合には、洗浄剤を使用して高圧洗浄します。このような方法を、「バイオ洗浄」といいます。
バイオ洗浄は必須ではない
バイオ洗浄は強力な効果を発揮しますが、必ずしもバイオ洗浄をしなければならないという訳ではありません。その為、ご自身の自宅の状態によってバイオ洗浄が必要なのかしっかりと判断する事が大事です。また、バイオ洗浄を業者から進められた場合には、必要な理由をしっかりと説明してもらいましょう。
高圧洗浄をしないで塗装を行うデメリット
外壁塗装前に高圧洗浄を行わないとどうなるか、様々なデメリットがあります。
塗料が上手く付着しない
チョーキング現象(元々の外壁が劣化し粉になること)が起きている外壁は、粘着力を失っています。また、カビやコケ、藻等も、塗膜の密着力を弱くしてしまいます。その為、高圧洗浄をしないままこれらの汚れの上に塗装してしまうと、上手く塗料が付着しないのです。
塗装直後は綺麗でも、直ぐに劣化が起こる
高圧洗浄を行わずにそのまま塗装をするということは、汚れを挟んだまま塗料を塗ることになるため、せっかくの塗料の耐久力が失われています。
高圧洗浄にかかる費用相場
高圧洗浄にかかる費用は、基本的に貸し出す水道代の費用と、業者の技術費用です。約半日~1日かかると考え相場を出していきます。
高圧洗浄
水道代が約1,200円~2,000円、技術料が100円~300円/㎡
バイオ洗浄
水道代が約1,200円~2,000円、技術料が450円~850円/㎡
外壁を高圧洗浄をするに当たっての手順
高圧洗浄をするに当たって、それぞれの手順をご紹介します。
汚水が飛び散らないように飛散防止シートを設置
壁面についている汚れをおとしますが、その際に汚れが近隣へ飛び散らないよう注意しなければなりません。それを防ぐためには、飛散防止シートを足場周りに設置します。
洗浄機の準備
高圧洗浄で使う水を依頼主の水道を借り、業者が持参している大きなタンクに水を溜めます。洗浄機を準備し、家の周りにホースを設置します。
洗浄開始
飛散防止シート、水、洗浄機の準備が整ったらいよいよ外壁の高圧洗浄を開始します。基本的には、屋根から外壁、上から下という流れで汚水が流れるよう洗浄していきます。
高圧洗浄を行う際に注意したいこと
高圧洗浄を行う際、注意して頂きたいポイントがいくつかあります。
専門塗装業者に依頼した方がいい
現在では、市販品の高圧洗浄機が購入できる為、定期的にご自身でも出来ますが、高圧洗浄を行う場合、高所作業を行う必要があり時間もかかります。業者に依頼する事により、不安な高所作業や広範囲の洗浄をスピーディーに対応してくれます。
外壁だけでなく、屋根も高圧洗浄を行う
屋根からの汚水が流れて壁面へ付着しないよう、屋根の高圧洗浄も行います。
洗浄後、2日間は乾燥期間を設ける
しっかり乾燥をさせないまま塗装してしまうと、後に塗膜の膨れが生じます。しっかりと乾燥させることが重要です。
高圧洗浄だけでは落とせない汚れがある
高圧洗浄だけで全ての汚れが落ちるわけではありません。その場合は、職人が手作業で薬剤などを使いながら落とします。
まとめ
高圧洗浄の必要性はご理解頂けましたか?塗料の性能を発揮でき、耐久性を高める為にも、高圧洗浄はとても重要な工程です。塗装後のトラブルを無くすためにも、高圧洗浄をおすすめ致します。最後までお読み頂きありがとうございました。