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外壁塗装の多彩模様塗料とは?特徴をご紹介
多彩仕上げ塗装は、家の外壁がサイディング材である時に、一色での塗料で塗装するのではなく、多彩模様塗料と言った塗料を用いて塗装を行う工法のことです。
一色での塗装ではなく、2〜3色を用いて柄を作り上げるため、高い意匠性と重厚感のある仕上がりになることから、上品な仕上がりを演出することができます。
また、色彩や質感の異なるさまざまな種類があります。
代表的なものとしては、メタリック調やパール調、グラデーション調などがあります。
これらの多彩塗料を組み合わせることで、建物の外壁に立体的な表現を与えることができます。
ただし、多彩塗料は単色の塗料よりも塗装技術が高度であるため、施工には熟練した職人が必要です。また、価格も単色の塗料よりも高くなる場合があるため、予算に余裕がある場合に選択することが望ましいです。
施工事例から見る多彩塗料の仕上がり
多彩塗料は現在塗料メーカーの進展により、様々種類が販売されていますが、どのメーカーも施工の難易度は高く、プロの塗装職人ではないと施工が難しい塗料になります。
一色塗り(べた塗)では表現できない、高い意匠性が演出できる。
サイディングボードと言う外壁材の種類には、元々細かな柄があることで意匠性が高い外壁材として知られています。
そんなサイディングボードも時間がたてば、耐久性を維持するために外壁塗装をする必要があり、その際に「一色塗り(べた塗)」では元の模様が一色に塗りつぶされてしまい、せっかくのサイディングの柄が消えてしまいます。
多彩仕上げ工法では、数色のチップが入っている塗料を吹き付ける為、新築の様な多彩な仕上がりを実現させることができ、天然石のような見た目に仕上がります。
高耐久性で安全性にも優れている
塗装施工においては、美観を整えるだけでなく、その後数年間耐久性を維持することと、環境への配慮なども重要項目になります。
下記の「多彩塗料の種類」の項目でも振れますが、多彩塗料を商品化しているメーカーは耐久性と安全性に高い評価を受けています。
オシャレでカッコイイ外壁色として高い評価
外壁塗装を行うお客様にとって、せっかくならオシャレでカッコイイ色にしたいとご要望のお客様は多くいらっしゃいます。
そんなお客様にまずご紹介したい塗料の1つとして多くの業者が多彩な塗料を上げられます。
そのオシャレでカッコイイ理由の一つとして、石のような質感で、従来の塗装では実現できなかった美しい立体感のある仕上がりであることがあげられます。
多彩塗料には住宅の寿命を長くする様々な性能がある
多彩塗料は、メーカーによって多少特徴は変わりますが、着装層とクリヤー層のハイブリッド耐候性設計により、耐久性に優れた高意匠多層構造塗膜を形成するための性能であったり、その他にも様々な特徴があります。
大切なご自宅の外観を長期保護するためにも、どの性能の項目を重視すべきか予め抑えておくことがスムーズな施工依頼へと繋がります。
耐紫外線設計
紫外線吸収剤の配合により、紫外線を無害な熱や赤外線へ交換し、塗膜内部への紫外線の透過を防ぎ、着色層を保護します。
超耐候性
耐候性とは、紫外線だけでなく、防水性に優れていたり、夏の厳しい暑さの熱からも建物を守る性能を持った、塗料の性能の中でもより優れている項目です。
遮熱遮断
多彩塗料の中には、建物内部位に入ってくる熱を少なくし室内の温度上昇を抑える遮熱機能と
熱や冷気の侵入を防ぎ室内の温度上昇を抑える遮断機能が備わっているものがあります。
よって、夏は涼しく、冬は暖かい仕組みとなります。
防カビ
防カビ性、防藻性にも優れ、汚れを防いで美観を維持します。
外壁塗装のプロがおすすめする!多彩塗料の種類
多彩塗料は様々なメーカーから製品が出されています。メーカーごとに特徴や種類は異なるため、それぞれの塗料の詳細について解説していきます。
スズカファイン-WB多彩仕上工法(ウォールバリア)
ラジカル分子を制御する光安定剤を配合した高耐候性水性1液アクリルシリコン樹脂系仕上材です。
2色仕上げ及びアクセント色を増やした3色仕上げの個性的で上品な仕上がりで、自然な凸凹感のある高意匠窯業系サイディングの塗り替えに最適です。
耐紫外線設計
スズカファインのWBアートSiとWBアートSiクリアの組み合わせは耐候性を大幅に向上させ、耐久性に優れた塗膜を形成します。
ウォールバリア多彩仕上工法は認定施工店でないと施工できません。
スズカファインのWB多彩仕上工法は、施工店として認定を受けていないと施工が出来ません。
その理由は、特許新工法である多層構造の塗膜と、特殊クリヤーによる絶妙な風合いをもった高級感あふれる上質な仕上げを実現する専用ローラーカバーを用いる必要があるからです。
エスケー化研-エスケープレミアムTASAI工法
耐候性にも優れる塗料で躯体の保護性能にも優れ、様々な外壁の塗り替えも可能。
単色での塗り替えとは異なり、多色の特殊着色ゲルにより新しい色彩を生み出します。
超耐候性
塗膜内に発生するラジカルを独自の高緻密無機シールド層と高緻密有機シールド層のダブルシールドで抑えるとともに、わずかに発生したラジカルもラジカルキャッチャーが補捉します。
関西ペイント-水性多彩模様塗料
カラーバリエーションが豊富で、意匠性に優れています。やさしい印象やコントラストの強いモダンなイメージなど、様々な想いのデザインを表現する事が可能です。高耐候性シリコン樹脂を使用しているため、建物の美観を長年維持します。
防カビ・高耐候性・低汚染性
カビ抵抗性試験を行い防カビ性に優れ、菌糸の生育が認められないレベルに達し、
高耐候性樹脂のフッ素・シリコンを使用しているため建物の美観を長年維持することができます。
kikusui-パステルフレーバー遮熱・断熱ラジカル制御型多彩模様塗料
強靭な塗膜で外壁を美しく保ち、遮熱遮断機能で住宅を守ります。主成分のシリコンが高耐候性・低汚染性を発揮します。
多彩仕上げ塗装を行う注意点と依頼すべき業者
サイディングの柄によっては、多彩模様仕上げが生えない仕上がりになる場合もございますので、現地調査時に確認することが大切です。直張りサイディングの建物には不向きなので注意が必要です。また、吹き付けができる環境なのかを確認しておくことも大切です。
多彩仕上げを業者に依頼する際の基準
多彩塗装を依頼する際は、まずしっかりとした実績がある業者に相談をしましょう。
使用したい塗料によっては、「特殊なローラーを使用するため認定代理店でないと行けない」などの条件もあったりします。
特殊な塗装だからこ、知識・経験・技術力 がしっかりと備わった塗装のプロに依頼しないと、最大の特徴の高い意匠性が作り上げれません。
なので、塗料にもよりますがDIYで多彩塗装を行うのはほぼ不可能です。
もし多彩塗装を知り合いの方が施工していたら、業者の紹介をしてもらい、
あてがない場合は、インターネットなどで検索し、可能であれば複数業者に相談してみましょう。
ぬりかえ専門館は多彩塗装の実績多数!ショールームにて事例公開中
八王子で50年、地域密着で外壁塗装を施工し続けてきたぬりかえ専門館では、スズカファインのWBアートの認定代理店であるだけではなく、その他「エスケー化研-エスケープレミアムTASAI工法」「関西ペイント-水性多彩模様塗料」「kikusui-パステルフレーバー」など様々な塗料の取扱が可能となっております。
外壁塗装で多彩塗装をご検討の方は、まず無料ご相談にて、現地調査&ヒアリングを行います。お気軽にお問い合わせください。
多彩仕上げ工法の相場価格は?
多彩塗料は別の塗料と違い、他にない意匠性と高い耐久性を兼ね備えた性能をもっているため、基本的に費用が割高になります。
また、販売しているメーカーや塗装業者によっても相場は多少変動しますが、
多彩仕上げ工法の単価は、概算で㎡あたり1,600~2,500円程度です。
相場は建物や立地条件で異なりますが、単色仕上げよりも手間がかかるため高額になってしまいます。
多彩塗装をおすすめしたい人
多彩塗装は一つ前にご紹介した通り、他の塗料と違い費用が割高になります。
しかし、おすすめしたい人としては、イコールお金持ちの人とは限りません。
外壁塗装には施工時に発生する費用と、ランニングコストのバランスを見る必要があります。
塗装は一回行ったらその後一生しなくてもいいという施工ではなく、
平均的に15~20年ごとに塗装をする必要があります。
よって、安く耐久性の低い塗料で施工をすれば15年未満で劣化が現れ、
30年に2度施工を必要となりますが、
少し費用が割高になるが耐久性の高い塗料で施工すれば30年という期間でも
一度の施工で済むケースがあります。
結論、多彩塗装をおすすめしたい方は、意匠性が高く独特のデザインを好み、飽きっぽくなく、しっかりと性能や耐久性もこだわりたい人になります。
多彩仕上げ工法の施工手順
外壁塗装には下塗り、中塗り、上塗りと基本工程がありますが、多彩塗装を行う場合は、「下塗り→中塗り→模様塗り→上塗り」の手順で施工が行われます。
基本の塗装とは工程が一つ増えるため、工数もかかる作業にはなりますが、その分仕上がりは美しく、違いを生み出すことができる仕上がりとなります。
まとめ
多彩仕上げ工法は、重厚感のある仕上がりにできる工法で、とてもデザイン性の高い特徴があります。単色での仕上げは不満という方、他と違った仕上がりにしたいという方は、是非ご検討してみるのはいかがでしょうか。